NSK、サービスロボットの触覚伝達装置向け減速機「バイラテラルギア」開発

日本精工(NSK)は、サービスロボットの手などに搭載され、触覚を伝達する装置向けの減速機として「バイラテラルギア」を開発した。小型サイズ(φ15mm)と広範囲のトルク制御機能を両立し、手のひらサイズのコンパクトな触覚伝達装置の開発に貢献する。
近年、遠隔操作や作業自動化が進む中で、医療手術やFAのロボットハンドなどで人間の繊細な触覚を再現するニーズが高まっている。しかし、小型で広範囲のトルク制御を両立する減速機の開発が課題だった。
今回開発したバイラテラルギアは、入力軸と出力軸の双方向から高効率で力と位置を伝達できる横浜国立大学の特許技術を活用。出力軸の摩擦トルクが小さく、微小な力も入力軸へ伝達できるため触覚伝達が可能。遊星歯車を支持する軸受に小径の転がり軸受(玉径0.5mm)を採用し、周辺設計を最適化することで、小型化と高効率化を両立した。同等サイズの市販減速機の中で最も大きなトルク駆動に対応している。

https://www.nsk.com/jp-ja/company/news/2025/development-of-bilateral-gear-as-reduction-gear-for-tactile-transmission-device-of-service-robot

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