オムロン、エッジコントローラ「データフローコントローラDX1」発売 装置のデータ収集から活用まで必要なものを本体に集約

オムロンは、製造現場で稼働するセンサやコントローラなどの制御機器の稼働データを、専用プログラムやソフトウェアを必要とせずに収集・分析、可視化できるエッジコントローラ「データフローコントローラDX1」を9月30日から発売する。
製造現場の機器や装置からデータを収集し活用するには、データの取得と活用手段の標準化、分析や可視化のためのソフトウェアやAI等の開発と実装、そのための人材確保など多くの課題があり、なかなか進んでいない。
それに対し同製品は、本体に製造現場での活用を想定したデータ加工・分析のためのミドルウェアを標準搭載。データ収集に必要なセンサやコントローラなどの専用プログラムをインストールすることなく、既存設備にイーサネットケーブルを差すだけで機器接続が可能。三菱電機やキーエンスなど国内複数メーカーのPLCに対応し、かつ設備に後付けで設置できるので、設備を稼働したままデータ収集が可能。さらにIO-Linkマスターを使用することで、情報機器間の相互接続が容易にでき、各種センサやカメラのデータを直接取り込むことができる。
またデータ処理のプロセスが一目で分かるユーザインターフェースで、画面上で収集・分析したい処理ブロックを線で繋ぐだけのノーコードでデータの収集・分析・送信などのフローが直感的に作成でき、すぐにデータ活用を開始できる。
設備監視や状態監視、工場監視などテンプレートで提供するパッケージも搭載し、工場長から現場作業者まで、見たい人の目的に合わせた階層構造でデータを表示でき、工場の生産計画目標から設備の稼働状態まで段階的に対象を絞って確認し、活用が可能。また、PythonTMやC言語での複雑な計算処理など現場環境に合わせたカスタマイズも可能となっている。

https://www.omron.com/jp/ja/news/2025/09/c0910.html

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