オムロン、2025年度1Q決算 増収増益 IAB再強化を継続実施

オムロン、2026年3月期第1四半期決算を発表し、売上高は1894億7700万円(前年同期比3.1%増)、営業利益は63億7600万円(1.7%増)、純利益は68億1600万円。売上高は、ヘルスケア事業が前年同期を大きく下回ったが、制御機器事業や電子部品事業が半導体関連などで回復する需要を着実にとらえた結果、全体としては前年同期比で増加。営業利益は、売上増加に加え、構造改革プログラム「NEXT2025」による固定費改善の効果の一方で、米国関税政策の影響や、将来に向けた開発投資の実施などにより前年同期並み。純利益は、人員数・能力の最適化にともなう一時的費用を計上した前年度に比べて大きく増加した。
セグメント別では、IAB(制御機器事業)は、売上高は10.5%増の946億円。営業利益は52.8%増の109億円。代理店在庫正常化の効果に加え、半導体・二次電池業界で回復する需要を取り込み、大幅な増収増益。
HCB(ヘルスケア事業)は、主力製品の血圧計の売上高は、日本、北米、アジア、中南米を中心に増加したが、中国で消費の低迷が続き売上高は大きく減少した。
SSB(社会システム事業)は、エネルギーソリューション事業が住宅領域における再生可能エネルギーの自家消費ニーズが継続し堅調に推移。駅務システム事業は顧客の設備投資需要は堅調で前年並み。
DMB(電子部品事業)は、民生業界向けが総じて堅調に推移し、半導体関連での投資拡大やAI関連需
要の増加などもあって中国・アジアを中心に大幅に増加して売上増となった。
通期業績予想に変更はなく、売上高は8200〜8350億円、営業利益は560〜650億円、純利益は290〜355億円とし、米国の関税問題など不確定要素が多いことからレンジ形式で示している。

https://www.omron.com/jp/ja/ir/irlib/kessan.html

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