安川電機は、2025年2月期通期決算を発表し、売上高は前年度比6.6%減の5376億8200万円、営業利益は24.3%減の501億5600万円、純利益は12.4%増の569億8700万円の減収増益となった。
セグメント別では、モーションコントロール事業の売上高は11.4%減の2388億円、営業利益は41.0%減の230億円。ACサーボは半導体市場が米州で堅調だったが、日本は回復遅れ、中国と欧州は低調。インバータは太陽光発電用パワーコンディショナが堅調だった。
ロボット事業は、売上高は1.2%増の2374億円、営業利益は5.6%減の238億円。自動車市場の設備投資が低調だったが、受注済みの大口システム案件が売上に貢献。半導体ウエハ搬送ロボットの販売も増加した。
システムエンジニアリング事業は、売上高は16.8%減の384億円、営業利益は5.2%減の46億円。
所在地別では、国内は6.5%減の1492億円、海外は6.6%減の3885億円で、海外売上比率は72%となった。中国を除くアジア地域以外だけが増収となり、他の地域はいずれも減収となった。
2025年度通期見通しは、売上高は2.3%増の5500億円、営業利益は19.6%増の600億円、純利益は18.4%減の465億円の増収減益の見込み。セグメント別売上高では、モーションコントロール事業は1.2%増の2415億円、ロボット事業は4.2%増の2475億円、システムエンジニアリング事業は0.9%減の380億円とした。
2025年度はMOTOMAN NEXTの市場投入の拡大、ソリューションビジネスへの移行加速、データセンター向け冷却ソリューションの取り組み強化、ロボット第5工場の竣工と生産自動化、省人化、内製化の推進に加え、半導体中工程への拡販加速、インド市場での成長戦略の実行などに取り組むとした。