
新年明けましておめでとうございます。
旧年中はキャビネット工業会に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
おかげさまで、当工業会は昨年10月で設立24年を迎えることができ、関係業界ならびに団体の皆さま方の温かいご支援とご理解に心より感謝申し上げます。
昨年は、元日に能登で大規模な地震が発生して甚大な被害をもたらすという自然災害からのスタートとなった一年でした。また、世界的に異常気象が頻発した年として記憶され、日本でも記録的な猛暑や集中豪雨、台風など、さまざまな異常気象が観測されました。これらの災害が人々の命を奪い、復旧には多くの時間と労力が必要でした。
一方、経済情勢においては、世界的な不確実性が続き、インフレや資源価格の高騰、エネルギー問題といった逆風の中、国内では緩やかな成長を維持しました。観光業の回復やデジタル化の進展が経済を下支えしましたが、人手不足や少子高齢化といった構造的な課題は依然として深刻です。
総じて、2024年は自然災害や経済課題という困難な状況に直面しつつも、国民の結束と政府・企業の努力によって、社会と経済の安定に尽力した一年であったと言えるのではないでしょうか。今後の課題は、異常気象や災害への備えの強化、持続可能な経済成長の確立、そして少子高齢化社会への対応であると考えます。
このような状況下で、当工業会では、発熱機器を収納した樹脂ボックスの温度上昇試験を実施し、ボックス内の温度上昇を抑えるための熱対策の研究を進めました。また、ハンドル技術部会では、低圧用の電気機器・電子機器などを収納する金属製キャビネットのハンドルの選定方法についての技術資料の作成を進めています。
本年は、これらの技術資料をご紹介する機会としてJECA FAIR2025への出展準備を進めております。ユーザーさまからのご意見・ご要望をお聞かせいただき、また関連団体との交流や連携を強化し、市場の要求に柔軟に対応すべく、時々の変化に応じた基準や標準化を推進して情報提供に努めてまいります。
本年も一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げるとともに、皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。