
島津製作所の中国子会社の島津儀器(蘇州)は、江蘇省蘇州市に第四期工場を建設した。新工場は液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS)やガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)を含む多数の分析計測機器を生産を担い、建屋面積は従来比2.2倍、製造能力は同2.4倍となった。
これまで島津儀器(蘇州)は、中級機種のLC-MSや液体クロマトグラフ(LC)、紫外可視分光光度計(UV)などを製造してきたが、第四期工場の稼働と合わせて中国国産優遇策の対応としてLC-MS、GC-MS、ガスクロマトグラフ(GC)、エネルギー分散型蛍光X線分析装置(EDX)などの上位機種の製造を本格的に開始している。新工場では、部品の入出庫や製品の調整検査を自動化する設備や温度・湿度など生産環境の安定化機構を採用し、太陽光発電設備も設置し、CO2排出量の削減にも取り組む。