
安川電機は、ACサーボドライブ「Σ-X(シグマ・テン)シリーズ」について、CEマーキング機械指令にも適合した多様な機能安全(セーフティ)対応製品として、サーボパック側面に取り付けられるアドバンストセーフティモジュール(ASM-X)と、機能安全対応サーボモータの2つを発売した。
近年、欧米を中心に装置の機能安全が法律で厳格化され、サーボモータも機能安全の対応が求められている。それに対し同製品は、サーボパック側面に取り付けられるアドバンストセーフティモジュール(ASM-X)と、機能安全対応サーボモータの2つを新たにラインアップし、これらを組み合わせることで、CEマーキング機械指令にも適合した安全システムの構築を実現。
ASM-Xは、モータの位置・速度・加速度を監視する機能を搭載し、機能安全対応サーボモータとの組合せでSIL3,PLe(Cat.3)の安全関連システムを構築可能。「可変速電動パワー・ドライブ・システム」の機能安全要件に関わる規格 EN 61800-5-2に準拠した11種類の安全機能に対応し、同時に最大10種類を実行でき、多種多様な安全機能に対応できる。
さらに、デジタル入出力信号に加え、安全フィールドバスとしてFSoE(Safety over EtherCAT)に対応可能。安全フィールドバスによる安全関連システムを構築することでシステム全体の省配線化が可能となる。
欧米市場を中心とした機能安全が求められる装置に適しており、半導体・液晶製造装置や電子部品実装機、工作機械、金属加工機、包装機、産業用ロボットなどに最適となっている。