
ダイフクは、滋賀県蒲生郡日野町の滋賀事業所で生産能力増強と物流効率化を目的とした再編を開始し、2つの新工場棟「G棟」と「M棟」を新設する。G棟は半導体・液晶生産ライン向けの保管・搬送システムの開発・製造機能を集約し、M棟は一般製造業・流通業向けの保守部品を管理するパーツセンターと無人搬送車やコンベヤシステムの製造を行う。
近年、eコマースや半導体関連を中心に設備投資が旺盛で、そうした需要に対応するため同事業所での生産量が増加し、それに伴い部品や製品を保管するための外部倉庫が増加したことで物流効率の低下などが課題となっていた。同社では2028年までを目処に約330億円を投じ、同事業所の生産能力を1.4倍に拡大させるとともに、事業所内への外部倉庫の取り込みによる物流の効率化や、老朽化した設備の改修によるBCP対応などを進めている。