オムロンの2023年第2四半期決算は、売上高は9.5%増の4044億1800万円、営業利益は9%減の416億1300万円、純利益は14.3%減の278億7500万円。1Qは上海ロックダウンの影響で売上高・営業利益ともに伸び悩み、2Qは制御機器事業(IAB)を中心に2Qの過去最高業績で回復したが、部材や物流費の高騰、成長投資、販管費、ヘルスケア事業の売上減などにより増収減益となった。
セグメント別では、制御機器事業(IAB)は、売上高は11.4%増の2301億円、営業利益は2.4%減の391億円となった。1Qは上海ロックダウンで生産と販売への影響を強く受けたが、2QではEMSに生産を委託して供給量を増やしたほか、中国以外の日本国内での並行生産や設計見直し等による部材調達力の強化を進めて大きく改善し、売上高1292億円、営業利益274億円と2Qとしては過去最高の実績を上げた。
このほかヘルスケア事業は中国のロックダウンとグローバルのインフレ影響を受け、売上高681億円(0.6%増)、営業利益83億円(31.5%減)。社会システム事業はエネルギー事業が好調だったが部材の仕入れ価格高騰により売上高366億円(4.5%増)、営業損失14億円、電子部品事業はグローバルで堅調な需要を増産によって捉え、売上高686億円(17.3%増)、営業利益81億円(68%増)の大幅な増収増益となった。
通期見通しは上方修正し、売上高は8800億円(15.3%増)、営業利益は950億円(6.4%増)、純利益は645億円(5.0%増)を見込んでいる。