激しい生存競争のなか「変わらない・挑戦しない」でどう生き残るの?

偉人たちの名言とされるものは、いま風に言えば発言の一部の切り抜きだ。しかし、そんなことは関係なく、物事の本質を捉え、シンプルに言い当てているから、人の心に突き刺さり、時代を超えて残っていくのだろう。何か悩んだり、行き詰まった時には、偉人の名言を眺めていると心が沸き立つのでオススメだ。

最近印象に残ったのがこれだ。「偉大な精神を持つ人々は、平凡な人々から強い反発を受けるのが常だ。平凡な人というのは、過去の慣習に盲目にならず、勇敢に意思表示する人々のことを理解できないのだ」。相対性理論の提唱者として知られるアインシュタインの言葉で、やはり新しい理論や考え方を次々と生み出すなか、他の研究者からの反発などに苦労したのだろう。しかし結局はそれも証明で打ち勝ってきた。この言葉は数々の研究成果を修めてきたアインシュタインだからこその圧倒的な説得力でもって心に響いてくる。

製造業は大変革期の激しい生存競争の真っ只中にある。極端な話かもしれないが、人手不足で国内市場も限られる今の日本の製造業のなかで、企業とそこで働く人たちに待ち受ける未来はジリ貧しかない。この状況を打開し、新しい時代でも勝ち残っていくためには、これまでとは違う何かをする必要がある。しかし圧倒的大多数の人々は過去のしがらみや慣習に捉われ、理由をつけて変わることに反発し、無意識に足を引っ張る存在になっている。DXが遅れていると言われる理由、DX推進者の苦労の理由はここにある。

いつの時も何かをはじめようとすると抵抗する勢力は存在する。しかし今のこの時代、変わることに反発し抵抗することは、ジリ貧の未来を享受することを認めたことと同じ。それを抵抗する人々はどう考えるのか?人手不足や他国の発展で相対的に日本の製造業の競争力が下がっていくなか、変わらない選択肢でどう明るい未来を作っていくのだろうか?抵抗勢力側の意見をぜひ聞いてみたいと思うのは私だけではないだろう。

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