【FA製造業界2022トップインタビュー】新中計で100億円へ足場 オータックス 富田 周敬 代表取締役社長兼CEO

2021年4月~24年3月までの中期3カ年経営計画「REBUILD 100」をスタートさせた。19年度に売上高99億円と100億円に肉薄したが、20年度は83億円と下がってしまった。新中計では100億円の足場を固める3年間として取り組む。22年3月期の売上高は、前年度比約10%の91億円ぐらいが見込めそうだ。海外の工場が、21年前半にコロナによるロックダウンの影響から中国、タイ、マレーシアで計画通りの生産ができなかった。

後半挽回したが、原材料の入手難と価格上昇に、人手不足も加わって受注残が増加しており、DIPスイッチは通常の5倍になっている。ボトルネック部分の生産能力を上げるために、自動機の内作を進めながら中国からタイ、マレーシア、韓国などの生産強化を進め、能力が20~30%アップしている。今後は、サプライチェーン維持のため、一部の生産を日本国内で行い、為替リスク回避、物流経費の低減を進めていく。

22年も上半期は引き続き伸びていくと思うが、原材料調達の先行き状況が見えないことから、後半スローダウンするかもしれない。海外は、現状一杯になっているタイ工場の生産キャパを上げるために2期工事を今年から開始し、端子台に加え、スイッチの生産も始める予定で、スイッチの生産を2倍に増やす。中国の工場も、将来の設備老朽化を加味しながら検査や組み立て工程でCCDカメラ、ロボットなどを活用した自動化を進める。

さらに、SDGsを考慮して生産現場の無人化を進めており、今後は生産進捗、検査データ等のIoTを活用したトレーサビリティ管理、立体工場の搬送ライン構築なども検討していく。

製品開発も競争力を高めるために手組みから自動機導入、原材料の見直しなどを進めており、ピアノタイプや超薄小型スライドのDIPや防水タイプの電源スイッチ等も発売を予定している。

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