【各社トップが語る2021】国際電業「『ヒト』『モノ』を強化」古川長武 代表取締役社長

国際電業 古川長武 代表取締役社長

 

2020年度は3カ年計画の最終年度であったが、新型コロナウイルスの影響が大きく、3カ年計画を中断して、4月に緊急単年度計画を策定した。予想以上に売り上げが減少し、21年3月期は前年度比15%ぐらい減収になりそうだ。21年度も予想がつかないため、緊急単年度計画とする。部門別では、ACソレノイド・電磁機器が、前年度比約8%減、プラズマ切断機が同約30%減、フットスイッチが同約10%減になる見込みで、設備投資の減少などの影響を受けている。

これらの状況を打開するための前向きな取り組みとして、昨年10月中国・上海市で開かれた「中国国際医療機器設計・製造展 上海」に出展した。コロナの影響でニーズが高まっているフットスイッチ方式のアルコール消毒液用噴霧器や、2連フットスイッチのデモ機などを展示、現地スタッフが動画を送り、展示会の様子が当社のHPでリアルに動画配信されるリモート方式を採用した。

アルコール消毒用フットスイッチは、国内でも愛知県、名古屋市の学校、役所などに、社会貢献活動として寄贈し、コロナ対策に活用されて喜ばれている。21年の景気は、回復するという見方が多いようだが、私はそれほど良くならないと思う。コロナ、米中関係など依然不透明な要素が多いが、こうした中でもしっかり前を向いて、面白い年にしていきたい。社内のシステムネットワークを強化し、コロナで人同士の接点が少なくなり、新規顧客開拓が困難になっているので、営業のやり方も変えていく必要がある。

新商品としては、医療機器、工作機械関連、切断機、環境関連などの研究開発に注力し、競合メーカーより先に商品化しようと考えている。

こうして「ヒト」と「モノ」を強化し、景気の先行きが予測不可能な中でも、21年度は売り上げをアップさせる予定だ。

オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。

購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。

オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています
>FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

オートメーション新聞は、45年以上の歴史を持つ製造業・ものづくり業界の専門メディアです。製造業DXやデジタル化、FA・自動化、スマートファクトリーに向けた動きなど、製造業各社と市場の動きをお伝えします。年間購読は、個人向けプラン6600円、法人向けプラン3万3000円

CTR IMG