【各社トップが語る2021】オムロン「持続的成長への変革期」宮永裕 執行役員副社長 インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー社長

オムロン 宮永裕 執行役員副社長
インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー社長

 

2020年度はコロナ・ショックによる世界的な経済活動の停滞、特に自動車業界における投資抑制の影響を受けた。一方、いち早く経済活動が再開した中国や韓国ではデジタル業界を中心に設備投資需要を獲得することができ、同時に、感染防止や社会生活維持関連の需要も迅速に取り込めた。ここに来て自動車業界も投資の兆しが見えているが、感染再拡大による移動や外出制限が再び課されており、依然として不透明感が続いている。

生産現場はこれまでにない新たな課題に直面しているが、これらを解決する商品をコロナ禍において次々に発売することができた。その代表格が産業用ロボットと制御機器をまとめて制御できる「ロボット統合コントローラー」だ。ロボットと制御機器、周辺機器を同じ開発環境上で同期させてシミュレーションすることができ、トータルでの3D動作シミュレーションやオフラインティーチングが可能となった。

さらに、CAD環境設備と実際の現場の生産設備を高精度に同期させることも可能で、遠隔での設備立ち上げやメンテンナンスなど、現場のDX化に貢献できる。これは自動化に必要な制御機器を全て提供できる我々ならではの価値だ。当社はこれからの世界の潮流や社会変化を見通し、科学・技術・社会の相互作用から未来を予測するオムロン独自のサイニック理論やSDGs等を踏まえ、未来を起点としたバックキャストで、11年に10年間の長期ビジョンを策定した。

21年度は節目の年となるが、ウィズコロナが続くことを前提に危機対応を最優先としている。変化対応力の最大発揮による成長への事業構造転換と収益力の最強化が21年度の基本のスタンスだ。ニューノーマル時代における持続的な成長を実現する事業変革を加速させ、22年度からスタートさせる次期ビジョンにつなげる変革期と置いている。

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