【寄稿】HDMI LA、Ultra High Speed HDMIケーブルは御社にとって最高のHDMIケーブルに

著者・HDMI Licensing Administrator,Inc.(HDMI LA)

HDMIケーブルについての情報が紛らわしいことから取り上げましょう。ケーブルについての再販業者の意見はばらつきが大きく、テクノロジーについての用語は明確なものでない場合があります。それ故に、HDMIケーブルの検索用語には、「最高のHDMIケーブルは何か」や「ゲーム用の最高のHDMIケーブルは何か」「テレビ用の最高のHDMIケーブルは何か」などが含まれます。

消費者は役に立つ情報を探しています。客観的な情報を提供しているウェブサイトもありますが、多くのサイトは、購入のコミッションが入るケーブルしか推奨しません。混乱をなくすにはどうしたらよいのでしょうか?

まず正確な情報が必要なので、HDMI Licensing Administrator,Inc.(HDMI LA)のウェブサイト(www.HDMI.org)をチェックしてください。この組織は、HDMIの仕様についてライセンスを供与しており、ケーブルについての主たる情報源であり、また正規のケーブルコンプライアンスプログラムを管理しています。

次に、「どのHDMIケーブルが全ての最新の仕様機能をサポートしているか」や「どのHDMIケーブルを将来も使用できるか」「必要なHDMIケーブルをどのように特定するか」といった適切な質問を行います。最初の2つの質問の答えは、UltraHigh Speed HDMIケーブルです。

HDMI2.1は最新の仕様であり、メーカーはHDMI2.1対応製品を現在販売しており、年末に向けさらに発売予定です。そうした製品としては、テレビやオーディオ/ビデオ受信装置、PCモニタ、XboxSeriesXやSonyPS5などの新たなゲームコンソールがあります。UltraHigh Speed HDMIは、全てのHDMI2.1機能をサポートするよう設計された厳格な仕様に準拠する、将来も使用できる最新の、唯一のケーブルです。

これには、非圧縮8k@60および4K@120、48Gbps帯域が含まれます。また、ダイナミックHDRやエンハンスド・オーディオ・リターン・チャンネル(eARC)、高度なゲーム機能、可変リフレッシュレート(VRR)、自動低遅延モード(ALLM)をサポートしています。ケーブルはまた、検査と認定により、EMIが低く無線ネットワークやストリーミングメディアプレーヤー、Bluetoothデバイス、携帯電話との干渉の可能性が低いことを確認する必要もあります。

ただし、このケーブルは単体ではなく、UltraHigh Speed HDMI(R)CableCertificationProgramという包括的なコンプライアンス・認証プログラムの一環です。HDMIForum,Inc.が2020年1月に発表したとおり、このプログラムは義務化されており、ケーブルがHDMI2.1仕様に準拠していることを確認するためのものです。

 

①全てのUltraHigh Speed HDMIケーブルは、カテゴリー3ケーブルのHDMI2.1コンプライアンステスト仕様(CTS)に従い試験、認定されます。HDMI2.1仕様を開発するHDMII Forum加盟企業はCTSも開発し、この企業のみが、仕様に準拠していることを確認するテストプログラムを開発します。

② ケーブルは、HDMII Forum認定テストセンター(ForumATC)でのみ試験と認定が行われます。これは、HDMI2.1仕様とCTSへの準拠を確認する最善の方法です。

③全ての長さの各ケーブルについて試験と認定を行う必要があります。長さが異なると電気的特性と性能特性が異なり、単一の認定で複数の長さに対応すべきではありません。

④認定された全てのケーブルはHDMI LAの確認・認証プログラムに登録する必要があります。

⑤全てのケーブルで、各パッケージまたは販売単位ごとに、UltraHigh Speed HDMI(R)認定ケーブルラベルを表示する必要があります。ラベルにより、消費者は、HDMIケーブル認定アプリでスキャンして、各モデルの確認と認証を行えます。

⑥継続的な製品監査試験により、製品の使用期間中ケーブルが仕様に準拠していることを確認できます。

オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。

購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。

オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています
>FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

オートメーション新聞は、45年以上の歴史を持つ製造業・ものづくり業界の専門メディアです。製造業DXやデジタル化、FA・自動化、スマートファクトリーに向けた動きなど、製造業各社と市場の動きをお伝えします。年間購読は、個人向けプラン6600円、法人向けプラン3万3000円

CTR IMG