NTTロジスコ 全通協とロボ共同開発、電源ケーブルを洗浄・結束

生産性向上従来比90%超

NTTロジスコと全国通信用機器材工業協同組合は、電源アダプターケーブルの洗浄・検査・巻取り・結束作業の「自動クリーニング・結束作業ロボット」と共同開発し、NTTロジスコ埼玉物流センターに導入した。

同社は、レンタル機器等を回収してクリーニングや必要な機能試験を施して、再用品(リサイクル品)に仕上げた機器を新しい顧客に提供するリファビッシュ(回収利活用)サービスを展開している。2019年からレンタル機器本体の自動クリーニング作業ロボット2台を導入し、今回は、レンタル品の付属品となる電源ケーブルの自動洗浄を実現した。

同製品は、レンタル品に付属して返却された電源アダプターケーブルをリニアモーターコンベアー上に置き、洗浄・検査・巻取り・結束の一連の作業を自動で行い、再度レンタルできる状態にしするロボットシステム。まず、リニアモーターコンベアー上に設置された電源アダプターケーブルがトンネルを通過する際にドライアイスの粒子を圧縮空気で噴射させ機器の汚れを除去し、続いて3次元レーザーを用いてケーブル部分の損傷を判別し、良否を判定(検査)。検査終了後、ケーブルを束ねる長さを自動で調整しながら巻取り、ケーブル良否結果に基づき結束するビニタイの色を分けて、ケーブルを結束する。

最大処理能力は1時間あたり約360台、最大200パターンの電源アダプターケーブルの登録が可能。従来の手作業と比較し、90%以上の生産性向上を実現し、長時間作業が可能となり作業量の増加に柔軟に対応できるようになる。また、作業品質の均一化や教育コストの削減も期待できるとしている。

今後はさらにロボット適用できる機器の拡大を図り、製品の回収から再生業務までワンストップでレンタルサービスやサブスクリプションサービスを支えるサービスを充実していく。

ロボットシステム構成図
結束作業の様子

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