【各社トップが語る2020】不二電機工業「鉄道、電力中心に市場開拓」八木達史 代表取締役社長

2020年1月8日

不二電機工業 八木達史 代表取締役社長

 

2020年1月期の売上高は前年度比10%増の43億円を予想している。重電機器市場では、電力の設備の更新が滞っているうえ、端子台などリプレイスも低調である。一方で、商業施設や工場などの公共設備の更新は活発で堅調に推移している。スマートメーターなど電力量計の無停電交換を可能にするコネクタの評判は高い。また、鉄道関係では新幹線の変電所の新設・更新の動きが活発で見込み通りの売り上げになっている。

一般産業向けは米中貿易摩擦の影響で産業機械は冷え込んでいるが、鉄道車両向け機器は依然好調で、大阪万博向けの鉄道網整備計画も出ており、今後さらに拡大する市場と見ている。海外市場は、米中摩擦により中国は凍結状態だが、東南アジアでインフラ整備の投資が続き、中近東での変電所建設も進展し始め、売り上げにつながってきている。

20年の市況は大きな伸びは難しいが、種蒔きはやっていく。鉄道の変電所はカスタム対応にしっかり取り組み、鉄道車両向けも主幹制御器用スイッチやドア開閉用スイッチの2製品を開発し、製品のラインナップを増やしている。

今年は海外での知名度向上に向けて、9月にドイツで開催される国際鉄道技術見本市「イノトランス」に2回目の出展を行い、鉄道関係の市場開拓をさらに進める。

今年2月1日付けで、商事部を「スマートソリューション部」に、生産技術部を「M3(エムキューブ)エンジニアリング部」として独立させ、新たな組織を設ける。エムキューブは、メカトロニクス、金型、省人化の意味を持たせ、装置と金型の技術をお客様に提供していく。

これまでの地道な営業活動がお客様からの信頼につながっているが、今後もこうした取り組みを売り上げに結びつけていきたい。

 

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