因幡電機産業 東京ロボットセンター新装、種類・台数が増加

2019年11月6日

周辺機器やデモも充実

「話題の協働ロボットを見てみたい」「実際のロボットの動きを確認したい」「いまロボットを検討していて、これから導入してみたい」という方にオススメなのが、東京・山手線五反田駅から徒歩10分以内という好アクセスの場所にある因幡電機産業のロボットセンター東京。

8月にロボットの数も種類も増やしてリニューアルした。

 

人手不足で高ニーズに

東京ロボットセンターは、JR山手線・五反田駅から徒歩8分程度の第2TOCビル(東京都品川区西五反田7-2-11)の7階。東急目黒線の不動前駅からも徒歩5分、東急池上線の大崎広小路駅からも徒歩6分程度とアクセスは抜群。2018年3月のオープン以来、ロボットを気軽に見に来られる場所として好評だ。

オープン当初、センターにあったのはユニバーサルロボットとABB、川崎重工業、日本電産シンポの協働ロボットとAGVの7台だったが、リニューアルを機に大幅拡充。シャープのAGV、IAIの単軸ロボット、セイコーエプソンのコントローラ内蔵6軸ロボットとスカラロボット、ファナックのゲンコツロボット(パラレルリンクロボット)の5社のロボットが加わり、合計20台となった。

以前から力を入れていたユニバーサルロボットの協働ロボットも新機種のUReシリーズの各機種「UR3e」「UR5e」「UR10e」を導入。先日発売開始された16キログラム可搬の「UR16e」も検討しているという。

デモ機も多数展示

 

さらに周辺機器も充実。シュマルツ、OnRobot、Robotiqに加え、CKDの電動グリッパ「FLSH」、倉敷紡績(クラボウ)のケーブル認識用3Dビジョンセンサ、三桂製作所と因幡電機産業の共同開発品のロボット用ケーブル固定ツール(サドル)「ROBOサドル」等を新たに取り扱い開始。いずれもセンター内のロボットシステムに組み込んでおり、動く状態にしてどのように使えるのかが具体的に分かるようになっている。

センター内はオフィスの一角で決して広くはないが、実際に動いて作業をするデモ機がズラリと並ぶ。オープン当初からあった真空パッドの吸着搬送、箱や不定形物へのラベル貼り、双腕ロボットを使った積み木ブロックの積み上げに加え、新たなアプリケーションシステムが増えて見どころのあるものとなっている。

例えば「ケーブル端子の挿入デモ」。ダラリとぶらさがった3本のケーブル端子の色と座標、向きを認識してハンドで掴んで適切な場所に挿し込む。通常、ケーブルは不定形で正しく認識するのが難しく、端子の挿入も微妙な力加減や向きが難しいとされるが、協働ロボットと3Dビジョンセンサを上手にティーチングして正確な作業を実現している。

新規導入のエプソン製ロボットとCKD電動グリッパ

 

もうひとつが「ボールペンの分解・再組立デモ」。ボールペンの完成品から、ウレタン製の持ち手、樹脂製の先端カバー、バネ、プラスチック容器入りのインクといったワークを把持し、順序よく取り外して分解し、再び組み立てる。固さも太さも違うワークに対し、電動グリッパを使って適切な力での把持を可能にしている。

このほかパラレルリンクロボットやスカラロボットを使った高速ピッキングデモ、2台のAGVが連動して動くデモ機等を体験することができる。

ROBOサドル

 

満足度高いセミナーも

センターでは毎日、午前と午後にセンター見学会を開催中(予約制)。オープン以来、連日予約が続き、1年半で数百人が来場した。

また毎月、1回の定員20人でロボット活用セミナーを開催中。これまではロボットの使い方が中心だったが、本体に加え、ハンドやグリッパ、真空パッドなどのエンドエフェクターの使い方も取り入れたところ、受講者の満足度は高く、好評だという。

もともとは協働ロボットだけだったが、今回のリニューアルでエプソンとファナックの産業用ロボット、IAIの単軸ロボットの展示をスタート。いずれの機種もコントローラ内蔵や小型、単軸という特長を持ち、導入しやすく、使いやすさがウリの製品。これから導入したいエントリーレベルのユーザーに適した製品を増やすことで、幅広い選択肢のなかから検討できるようになっている。

 

またコンパクトな室内には、特定の作業を行うデモ機がたくさんあるのも見どころのひとつ。しかも単調な搬送ではなく、少し難し目の作業をハードウエアの組み合わせとティーチングで実現しており、ロボットの有効性と将来への可能性を実感できるものとなっている。

ロボット需要の高まりと、同センターを中心とした提案活動で同社のロボット事業は順調だという。製造業の現場導入だけでなく、大学やスタートアップのような産業以外の分野からの引き合いや問い合わせが年々増えてきているという。17年まではロボットのお試し・検討期間だったが、18年以降、19年は本格採用が増加中。さらに提案を強化していきたいとしている。