【流通各社トップが語る2019】大江電機、中期経営計画実現へ加速

代表取締役社長 大江 光正

2016年5月から3年間の中期経営計画で「伝統への敬意 成長への革新」を掲げて取り組んでいる。中計は17年の創業70周年を経て今年4月で終了する予定であったが、売り上げは別として内容が計画通り進んでいると言えないことから、もう1年計画を延長することにした。同時に決算期も3月に戻し、19年3月期は11カ月の変則決算になる。

ITバブル、リーマンショックなど大きな景気変動の波を乗り越えながらここまで会社を続けられたことで、今後は多少の波があっても耐えられる体力はついてきたこともあり、この3年間は次世代に経営を引き継ぐための準備を進めてきた。

引き継ぐ選択肢はいくつかあるが、経営者としてAIやIoTなどが分かることは当然であるが、商社の販売方法がモノ売りからサービス売りといったエンジニアリングビジネスに変化していることを具体的なプロセスに落とし込むためのパワーも必要である。このパワーはお客様によって異なることから、定義づけをしっかり行っていかないとエネルギーを分散してしまうことになる。ここが大きなポイントだと見ている。

こうした環境変化に対応して、09年にはエンジニアリング会社テクノエナジーを設立し、17年には取引先の経営を引き継ぎ、富士テクノセンターとして裾野市に拠点を設けエンジニアリング力を強化している。また、16年にはリテールソリューション事業部を設けて、韓国のPOSシステムや警告灯なども販売開始した。

商社の販売方法も、エンジニアリングを活かした活動に加え、今後はお客様のスタイルに合わせて女性や高齢者の活用といった方向に変えていくことも必要である。お客様からの信頼獲得には技術力も重要であるが、もっと重要なのは約束を守ることであり、社内のバックオフィスを充実させて顧客満足に応えたい。

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