【各社トップが語る2019】シマデン、IoTツールの提案強化

代表取締役社長 島村 一郎

2019年3月期の売り上げは、昨年春先から11月頃まで非常に好調に推移し、12月頃からは少し落ちついた状態である。売り上げ比率の高い半導体製造装置向けの温度調節器やサイリスタの引き合いが前期から継続していることが大きな要因である。サイリスタは「PAC46シリーズ」に、3相タイプを追加し、400V、200Vもそろったことも売り上げに貢献している。

部品不足が懸念される中で、納期対応も原材料の先行手配などにより、一番困難な時期も乗り越えることができた。この状況で推移すると今期の売り上げは、前年度比5~7%増ぐらいの着地になると思う。

今年は東京オリンピック・パラリンピック開催1年前であり、関連投資が大きく増加することが期待でき、また自動車製造関連の活発な投資や、AI関連の技術開発投資も進むことが予想されることから、国内景気は良い状況が続くものとみている。さらに、米中の貿易摩擦が今後どのような展開になるかにも注目されるが、海外市場は昨年よりは厳しいかもしれない。

今年は温度調節器の新製品発売を計画している。また、IoTへの取り組みが進む中で、データ収集・活用ツール「でじろーくん」も、通信ネットワークを活用した遠隔監視ニーズに対応する製品であることから、引き続き市場への浸透に取り組んでいきたい。

展示会も海外では中国の熱処理やセミコンに出展してPR活動を行うほか、国内では企業の訪問展示会や販売店主催の展示会などには引き続き参加していく。

市場や流通構造が大きく変化する中で、営業活動の方法も見直しが求められつつあるが、もう一度営業本来の活動とは何かを考え直し、あらためてお客さまとの関わり方、信頼関係の構築に向けて取り組んでいきたい。

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