「産業オープンネット展2018」7月25日東京・27日名古屋で開催、「つなぐ技術」が勢ぞろい

産業オープンネット展2018
東京会場:7月25日(水) 大田区産業プラザPio
名古屋会場:7月27日(金)名古屋国際会議場

産業用オープンネットワークを推進する各団体やベンダーが一堂に会し、セミナーとデモを通してオープンネットワークを採用するメリットを紹介する「産業オープンネット展2018」(主催:産業オープンネット展準備委員会)が、7月25日(水)に東京会場で、7月27日(金)に名古屋会場で開催される。

開場時間は10時から17時。入場無料。

見て、聞いて、触れて体験 最新機器デモ展示

工場のオートメーション化、IoT化を進めていく中で、「つなぐ技術」として重要な役割を担う産業用オープンネットワーク。同展では、オープンネットワークを使用するメリットや最新技術を実際に見て、聞いて、触れて体験できる場となっている。

2012年の開催以来7回目となる今回は、11のオープンネットワーク標準化推進団体と、50のベンダーが参加しており、出展規模を年々拡大している。

会場は、東京が大田区産業プラザPio(東京都大田区南蒲田1-20-20、京急蒲田駅前)、名古屋が名古屋国際会議場(名古屋市熱田区熱田西町1-1、日比野・西高蔵駅前)。

 

工場の製造システムは通常、1つのメーカーだけで構成されているわけではなく、さまざまなメーカーの機器が組み合わされたマルチ・ベンダー・システムとなっているため、違うメーカー同士でも現場の機器と制御機器間のデータをいかに自由にやり取りできるかが重要となる。

オープンネットワークは機器との接続性の向上のほか、汎用ソフトウエアの活用、周辺機器の選択肢の拡大、またシステム立ち上げ時の工数削減などを見込むことができるため、オープンネットワークの普及が、オートメーション化を進めるにあたり重要な要素となっている。IoTの普及が進む中、制御用途だけでなく、稼働管理、生産スケジューリング、保全管理のベース技術として、オープンネットワークの技術はますます進化している。

同展では、各団体とベンダー企業がネットワーク対応機器やパネルの展示、デモを行い、オープンネットワークの特長や接続メリット、製品の仕様などを直接紹介。実際に体験して比較できる絶好の機会となっている。

オープンネットワーク標準化推進団体のうち、「IO-Linkコミュニティジャパン」は、さまざまな産業用Ethernetと、簡単にリアルタイムデータ、パラメータデータを通信するデモを展示、「ODVA日本支部」は、IIoT時代に最適なEtherNet/IP商品と高信頼性ネットワーク“DLR”を実演。さらに産業界でも必須となるギガビットイーサ対応の商品を紹介する。

今年4月から一般社団法人となった「CC-Link協会」は、一般制御、モーション、安全通信をワンネットワークで実現するCC-Link IEと装置用CSP+(装置情報管理)を紹介。「JEMA(一般社団法人日本電機工業会)ネットワーク推進特別委員会」は、マルチベンダーでのコントローラシステムの構築が容易なFL-netの特徴を、最近のネットワーク環境に対応しながらいつまでも継続してコントロール間の簡単な通信ができる状況をアピールする。

「NPO法人日本プロフィバス協会」は、通信の健全性チェック、トポロジーの表示など、安定したネットワークを実現するための技術をデモで紹介。「MECHATROLINK協会」は、高速、高信頼性でモーション制御システムに適用されているMECHATROLINKの技術と、マルチベンダーによるソリューションなどを訴求する。

50ベンダーがPR

一方、ベンダーの展示には50社がブースを設けて、最新の製品・技術、ソリューションをアピールする。

このうち、ソフトサーボシステムズは、装置制御でPCベースの制御がスタンダードになりつつある中で、PC1台でできる集約した制御デモを紹介。ハーティングは、製造現場における産業用ラズパイのIoTアプリケーションやネットワーク/RIID機器、コネクタ/ケーブルを展示。ピーアンドエフは、各種Ethernetに対応し、診断&予防保全機能を搭載した新I/O機器、IO-Linkや各種Ethernetに対応する多機能コントロールヘッドなどをデモする。

ヒルシャー・ジャパンは、今ある産業用通信をOPC UA/MQTTでIoT対応化する組み込みI/Fやエッジゲートウェイの紹介とリアルタイムイーサネットアナライザーのデモを実施。フエニックス・コンタクトは、ワイヤレス、セキュリティ、セーフティ、PoE、IoT関連機器や、PROFINET関連ソフトウエア製品を紹介する。

ロックウェル オートメーション ジャパンは、1GB対応安全コントローラ&リモートI/Oと、EtherNet/IP接続機器の状態を自動表示する分析システムを展示。ワゴジャパンは、Industrie4.0で生産設備だけでなく工場全体がデータ収集対象になる中で、ITフィールドと現場を橋渡しする各種Ethernet製品を訴求する。

当日は、各団体やベンダー企業による41のセミナーを実施する。5会場に分かれて10時15分から16時45分まで、各セミナー30分間の予定で同時に行われる。最新の技術動向や最新ソリューションなどが紹介されることから見逃せない。セミナー聴講、展示デモとも参加費は無料。

41のセミナーも開催

参加団体とベンダーは次の通り。

■オープンネットワーク標準化の推進協会・団体(50音順)
IO-Linkコミュニティジャパン/ETG(EtherCAT Technology Group)/FDTグループ日本支部/ODVA日本支部/ORiN協議会/Sercosアジア日本事務所/一般社団法人CC-Link協会/JEMA(一般社団法人日本電機工業会)ネットワーク推進特別委員会/日本AS-i協会/NPO法人日本プロフィバス協会/MECHATROLINK協会

■ベンダー(50音順)
IARシステムズ/ifm efector/アドバネット/アドバンテック/アライドテレシス/アルゴシステム/インタフェース/HMSインダストリアルネットワークス/SMC/エニイワイヤ/エンドレスハウザージャパン/岡野電線/オムロン/Softing(ガイロジック)/倉茂電工/ケーメックス/JSLテクノロジー/シーメンス/昭和電線ケーブルシステム/スリーエムジャパン/図研エルミック/ソフトサーボシステムズ/ターク・ジャパン/たけびし/大電/長野沖電気/日本製線/日本テキサス・インスツルメンツ/日本テレガートナー/日本モレックス/日本ワイドミュラー/発紘電機/ハーティング/パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社/バルーフ/ピーアンドエフ/ビュルケルトジャパン/ヒルシャー・ジャパン/ピルツジャパン/フエスト/フエニックス・コンタクト/フォーティネットジャパン/profichip GmbH(アークテイク)/マイクロネット/三菱電機/Motionnet協会/安川シーメンス オートメーション・ドライブ/ルネサスエレクトロニクス/ロックウェル オートメーション ジャパン/ワゴジャパン

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