【各社トップが語る2018】理光フロートテクノロジー「工場増設で供給責任完遂」

代表取締役社長 梅津卓式

2017年度の売り上げは、前年度比15%増で推移している。レベルスイッチの需要が、半導体製造装置、医療機器向けなどに好調で、自動車やバイクなどの燃料検知向けセンサも堅調に推移している。中国でも人件費の上昇や人手不足などを背景に自動化への投資が加速していることも、売り上げ増への追い風になっている。

自動車向けのフロートは、新興国を中心に自動車の生産台数が増えていることの恩恵が大きく、この製品分野ではナンバー2のシェアを確保している。

当社のフロートには、「完全独立気泡体」という独自の技術により、高精度の比重設定を実現できるという特徴がある。こうした品質に、納期、コストを加えた高い競争力が評価されている。

対象市場が好調であることから生産能力を超える受注となって、在庫も大きく減少していることから、約2億円を投資して、18年6月頃をめどに新工場の建設を進めている。自動化生産できる部分はできるだけ移行しているが、人手に頼る部分も多いことから、海外留学生なども採用しながらのフル生産で納期への対応を行っている。

自動車のEV(電気)化の動きも気なるが、すべての自動車がEV化するわけではないと思われることから、引き続き注力していく。また、工作機械などの潤滑油装置向けのフロートセンサの供給も開始しているが、今後の拡大することが見込まれ、期待している。

間接販売も含め売り上げの約75%を占める海外市場の開拓に向けて、17年3月に米・ラスベガスの建設機械の展示会「CONEXPO-CON/AGG」に出展した。今年春には独・ハノーバーメッセに出展する予定だ。今後も国内外の市場を深堀しながら、企業継続に向けた展開をしていきたい。

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