【各社トップが語る2018】シーメンス「デジタルツインの実現推進」

専務執行役員 デジタルファクトリー事業本部 プロセス&ドライブ事業本部 事業本部長 島田太郎

2017年は、ファクトリーオートメーションビジネスが、非常に強いディスクリートインダストリーにおける需要を受けて、全世界で大幅に拡大した。また、デジタル化への大きな期待により、インダストリーソフトウェア関連のビジネスも拡大を続けた。

一方でオイルガスの市況の難しさからプロセス系のマイニング関連のモーター等のビジネスは、モデレートな成長に留まった。結果としては、インダストリー4.0やIoTの実現に向けた巨額の投資を続けているが、それにもまして順調なビジネスの推移により、利益は我々の当初予測を大きく上回っている。この全体の拡大がどこまで継続するかは予測が困難であるが、単年度での変化にとらわれず、引き続き我々の戦略である、ITとOTの融合、すなわちデジタルエンタープライズの推進を強力に推し進める事により、市場における更なる大きなシェアを得て行きたいと考えている。

特に昨年のメンターグラフィックスの買収により、メカ設計、電気設計、ソフト設計、生産準備、ネットワーク、コントローラー、フィールドデバイスからクラウドまで全てをカバー出来る体制が整ってきた。これらの融合をモジュラー化しつつ進め、他社の機器とも繋がるデジタル化の世界を描いていきたい。

シーメンスの基本戦略は、オープン化であり、他社機器との連携を深めつつ、IoTのオペレーティングシステムとしてマインドスフィアーを推進していきたい。これは、大手のみならず、中小企業との連携と接続を簡単に安価に可能にできる。そして、得られたデータをデジタルツール群と連携する事により、デジタルツインの実現を進めて行く。

一方で、様々なパートナーと連携し価値あるアプリケーションを数多く取り揃えて行く予定である。

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