【各社トップが語る2018】リタール「標準化推進を最重点に」

代表取締役社長 ローター シュネレ

昨年は米国大統領の交代や中国の海洋進出、また朝鮮半島の緊張等、日本を取り巻く市況は平坦ではなかった。国内に目を向けると、日本のGDPの17%を占める東京都の知事選や築地移転、オリンピック会場建設、衆議院の解散総選挙等、経済活動に大きな影響のある事案が多く発生していた。

そのような状況下において、当社の2017年12月期の売り上げは、主力製品である大型筐体TS8連結システムは引き続き堅調だったが、FA分野では、日本市場で必須となるノンフロン冷媒を用いた盤用クーリングユニットの出遅れ、またIT事業が軟調に推移した結果、厳しい展開となった。

18年は、前述のノンフロン冷媒を用いた盤用クーリングユニットBlue e NFの販売開始を皮切りに、国内で需要の高い製品を集めた常備在庫品のカタログを用意し、製品やアクセサリー類の選定方法をより分かりやすく表記し、需要の取り込みを期す。

さらに、昨今の労働人口統計の推移、政府が主導するコネクテッド・インダストリーへの対応等から、さらなる製作工程の効率化が必須と考え、姉妹会社のEPLANと共に、制御盤、分配電盤等の設計製作工程の効率化を計る標準化推進プロジェクトを立ち上げる。

当社の本国ドイツが主導するインダストリー4.0は、日本のコネクテッド・インダストリーと同様に工場のIoT(繋がる)化に主軸を置いているが、そのためには、通信規格や機器を初め、様々なものを標準化することが最重要であると捉えている。

よって、EPLANの電気CADによる設計データのデジタル化と標準化、各国での認証を取得しているリタールの盤筐体を始めとする一連の製品群「The System」を導入することにより盤の設計製作を標準化し、製造業のIoT化、効率化に貢献したいと考えている。

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