【2018年年頭所感】日本半導体製造装置協会 会長 辻村学「『できること』を確実に実行」

あけましておめでとうございます。旧年中は当協会の活動に多大なご協力を戴き、心から感謝申し上げます。

近年の半導体及びFPD製造装置の市場環境につきましては、既にご存知の通り、とても好調です。電子機器がかつてのパソコンや携帯だけでなく、IoT・AI・自動運転など幅広い応用が期待されているからだと思います。

地域的にも、日本国内はもとより、米国・韓国・台湾・そして中国、更にインドへとグローバル化は益々広がりを見せています。

当協会の日本製半導体製造装置市場予測では、今年度は昨年度比較で期初には11%増と見込んでいたものが、大幅に伸びを見せて期末には26%増に大幅上方修正しました。更に来年度も二桁成長を予測しています。

ところで私たちを取り巻く世界・社会情勢はどうなのでしょうか?

私は門外漢ですから予測などできませんが、気にすることはできます。かつて火薬庫といえば中東でしたが、今は北朝鮮の核兵器です。火薬庫どころではありません。昨年VUCAという用語が流行りました。Volatility(変動)、Uncertainty(不確実)、Complexity(複雑)、Ambiguity(曖昧)、つまり社会情勢はきわめて予測困難、めちゃくちゃな時代に突入したということです。それでも「不確実」だということだけは「確実」ですから、そう思って対応しましょう。

とにかく今は私たちにできることを着実にやろうと思います。私は昨年の会長就任挨拶で約束したことがあります。私のバックグラウンドはグローバルな開発と教育です。この経験を協会貢献に活かしたいと思って活動してきました。

当協会では学生向け啓発活動を続けており、昨年のセミコンJapanでも学生向けブースを展示して大盛況でした。またグローバルには経済産業省補助金で一昨年、昨年と2度にわたりインドにSEAJ活動を紹介してきました。

まだまだ協会としてやるべきこと、やれることは沢山あります。今後も半導体、FPD及び太陽電池製造装置業界の発展に貢献していきたいと思います。

最後に、既に耳にたこかも知れませんが、「学の法則」を高らかに宣言したいと思います。半導体は人間の欲求ある限り永遠に不滅です! そして、それを支える半導体製造装置協会も不滅です!

これをもって、皆様のますますのご発展とご活躍を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

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