進化するアルミ端子台 期待高まる車載向け需要 軽量化・コスト低減

最近は市場のグローバル化もあり、スプリング式に代表される欧州式端子台の採用・使用分野が自動車、工作機械、半導体製造装置、食品機械、船舶、信号、電力など、広がってきている。従来、国内向けと輸出向けで端子台を使い分けることが多かったが、国際標準化の流れもあり欧州式端子台に一本化する傾向が強まっている。生産コストの削減や在庫管理上からも有効といえる。

ただ、国内市場では丸/Y形端子は全体の約70%で使用されているといわれ、依然大きな影響力を有している。前述の「ハイブリッド端子台」もそうした声に応える形で開発されたもので、今後の普及が期待されている。

欧州式端子台は、これまで小電流タイプの通信用途での採用が多かったが、最近は1500V/300Aクラスの高圧・高電流の動力・電源用途に対応した、電線径150平方ミリという太線でもドライバーを使ってワンタッチで裸の電線接続が可能な端子台も販売されている。こうした用途は従来、ねじの緩みを心配することもあり、ねじ式の使用がほとんどだっただけに、スプリング式の市場が産業機械の動力用途などにも広がりそうだ。

端子台のさらなる軽量化とコスト低減を図るため、端子部にアルミ合金を採用したアルミ端子台も注目されている。端子部を従来の銅合金からアルミ合金にすることで、端子部の重量を10%から30%軽量化できる。

コストも、アルミの原材料価格は銅よりも安く安定している。性能面でも熱伝導性と放熱性に優れ、腐食しにくいアルミ電線の配線にも適しており、さまざまな産業分野で使用できる。

端子台は、使いやすさの向上と高電流なDC市場の拡大で新たな時代を迎えようとしている。機器の安全と信頼性確保に向けた取り組みがさらに続きそうだ。

端子台メーカーの多くが会員となっている日本電気制御機器工業会(NECA)ではこのほど「電気安全ガイドブック」をまとめた。このガイドブックはPVなどの増加で、DC電流に対する安全な使用方法をまとめたもの。DC機器のメンテナンスや火災発生時の消火活動など、従来とは異なった安全対応が求められることになる。

一方、コネクタは、自動車や鉄道車両、放送機器、電話などの通信機器、事務機器、家電、ゲーム機器など幅広い分野で使用されている。

中でも工作機械やロボットなどの産業機器、鉄道や放送など社会や業務用分野では、大電流で、しかも厳しい使用周囲環境にも耐える仕様が要求されている。こうした堅牢ニーズに対応したコネクタは、一般的に金属製のハウジングが多いが、これをポリアミド材で成形しながら頑丈なハウジングを実現した製品も登場している。金属製に比べ軽量で、コストパフォーマンスも高いことから、今後、採用が増えてくるものと思われる。

自動車向けのコネクタも大きな需要になっている。最近の自動車は、電子の塊ともいえるほど電子機器を搭載している。今後、特に需要が増えることが期待されているのが画像関連で、バックモニターやドライブレコーダーなどが代表的。4K・8Kといったより鮮明な画像ニーズや、高速な通信を目指した開発が進んでいる。

ケーブルアクセサリでは、ケーブルのマークチューブの取り付け位置を固定できる、滑らないチューブが注目されている。スプリング式のケーブルでは、線番の目印となるマークチューブの取り付け後にずれることの課題解決につながる。

機器や配線間をつなぐ配線接続機器は、「つなぐ」を使命に、今後ますます需要が広がることが見込まれている。使いやすさを求めた開発も依然活発に行われており、動向が注目される。

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