![ルネサスエレクトロニクス 横田 善和執行役員常務兼第二ソリューション事業本部長](https://www.automation-news.jp/wp-content/uploads/2016/01/8eabff2fec76777bd5b5279cadb3dea6-251x300.jpg)
今年も引き続き欧米が世界景気をけん引すると見ており、中国などの新興国景気が回復することも期待している。産業分野は自動車向けでの堅調な需要や、工場の効率化追求などもあり、安定的に成長すると見ている。
昨年11月にはR-INのリアルタイム処理性能を生かし、国内人工知能ベンチャーであるクロスコンパス・インテリジェンス社と協力し、人工知能技術を導入したソリューション開発を完了。当社グループ工場の製造ラインで試験運用を始め、製造装置や産業機器など、産業用ネットワーク末端にある通信用デバイス(エッジデバイス)でのリアルタイム異常検知が可能となる技術的な見通しが立った。
また、工場のビッグデータのセキュリティを担保する偽造防止技術も現在開発しており、R-INで実現する人工知能ソリューションやセキュリティソリューション提供の枠組みを固め、2016年度下期から順次提供を開始する計画だ。
当社が推進するR-INコンソーシアムの活動も活性化させる。約50社の参加社を今年は100社に拡大させ、連携をさらに強化しソリューション提案力を高めたい。
当社はモノにインテリジェンスを与えて自律するM2Mを実現させることが、豊かな未来の実現につながると考えている。組み込みシステムにインテリジェンスやAIをプラスし、組み込みシステム(デバイス)のリアルタイム処理性能をさらに追求しながら、今年はこの動きをより一層加速させる。