図研 「電装・制御設計の大改革」 早乙女幸一オートモーティブ&マシナリー事業部長

2016年1月20日

図研 早乙女 幸一オートモーティブ&マシナリー事業部長

図研 早乙女 幸一オートモーティブ&マシナリー事業部長

2010年、機械CADやExcelベースで設計されていた電装・制御系の配線設計に対し、電気制御設計CAD「E3シリーズ」で本格参入し、不可能と言われていた電気制御設計の効率化と自動化に取り組み始めた。

それから導入社数とライセンス数が年平均20%超で伸長し、13年から14年は金額ベースで1・5倍。15年も順調に拡大している。

その背景には、インダストリー4.0やスマートファクトリーなど産業機械の高機能化、および顧客個別カスタム対応要求の増加に伴う設計の複雑化が挙げられる。

日本の技術者は非常に優秀で、機械CADやExcelなどのツールをその機能以上に使いこなし、電気制御系の複雑な配線設計や個別設計に対応してきた。しかし全体の効率で見ると、図面の変更回数の増加や、図面同士のデータ整合性を合わせる手間、見逃しによるミスと修正など大きなロスが発生していた。また匠(たくみ)の技で配線作業を行っていた技術者が減り、それをツールで自動化してサポートしたいニーズも高まっている。

6年間でE3シリーズはそれらを解決できるツールとして浸透し、大手産業機器メーカーでもその効果を認めてもらえた。

機能面でもオムロン、コーセル、富士電機機器制御、三菱電機といった有力な部品サプライヤの協力によりライブラリが充実し、使いやすさが向上している。大手から中堅への普及フェーズに入り、16年は大きな飛躍を期待している。

また、さらなる効率化を目指し、設計に加え、製造工程やサービス部門でも設計データの活用を提案していく。特に3D設計データは、製造工程の指示書やユーザー向けのサービスマニュアルにも効果的に活用できる。設計データを使い倒し、プロセス全体の効率化提案も強化していく。