三菱電機 「研究開発成果披露会」 17テーマで説明とデモ展示

三菱電機は、技術や製品の「研究開発成果披露会」を本社で17日開催し17件のテーマについて説明とデモ展示を行った。

同社は一般には家電製品、産業界ではシーケンサに代表されるFA関連機器がイメージに浮かぶ人が多いと思われるが、人工衛星やレーダーなどの先端技術に対する研究開発でも世界でトップクラスを走っている。

研究開発投資においても、多くの企業が2007年のリーマンショック後に削減している中で、同社は年々増加させ14年度は1900億円以上を計画。20年度連結売上高5兆円、営業利益率8%以上を目指した取り組みを強めている。今回の発表会では、同社が進めている「強い事業をより強く」「新たな強い事業の継続的創出」「研究者が考える未来像」の3つのテーマに分けて発表。

「強い事業をより強く」では、(1)太陽光発電向けシステムの安定性向上技術(2)粒子線治療装置(陽子タイプ)向け多機能照射ノズルを開発(3)低炭素社会に貢献する三菱電機のSiCパワーデバイス(4)工作機械向け工具位置の制御技術を開発(5)将来の工場に向けた「IoTファクトリーコントローラ」を開発(6)レーダーによる津波監視支援技術を開発(7)超高速エレベーター技術を開発。

このうち、「レーダーによる津波監視支援技術」については、海洋国家かつ地震多発地帯である日本には特に有益な技術で、この技術を用いることで、従来の光学センサで観測できたとされる20キロメートルを大きく超える50キロメートル先の沖合の津波を観測することも可能になるという。この観測網が日本に張り巡らされた場合、津波が観測されてから沿岸に達するまで15分かかるとされているため、一般的に住民の避難に必要とされる10分を、全国で十分に確保できる。この技術は海表面の流速から津波成分を抽出すると共に、拡張した浅水長波理論により津波の波高を推定することにより実現している。

「新たな強い事業の継続的創出」では、(8)小型および大型「風計測ライダ」を開発(9)道路橋の劣化検知技術を開発(10)「気液界面放電による水処理技術」を開発(11)「IoT時代に向けたセキュリティー技術」を開発(12)仮設用途対応「監視カメラ向け無線ネットワーク」を開発(13)「三菱電機スマートホーム」コンセプトを提案(14)「AR(拡張現実)を用いた公共インフラメンテナンス技術」を開発。さらに、「研究者が考える未来像」では、(15)「3次元モデル再構成技術」を開発⑯車内音声通話の「雑音除去技術」を開発(17)途上国の暮らしに向けたコンセプトモデルの提案。

三菱電機は、SiCパワーデバイスに代表される、20年を超える長期にわたる研究開発投資も継続しており、地道な取り組みが成果として表れてきている。

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