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シマデン 「三品業界に注力し拡販」 島村一郎代表取締役社長

島村一郎 代表取締役社長

島村一郎
代表取締役社長

昨年は堅調に売り上げが拡大した年といえる。下期は落ち着いたものの、上期は昨年比で8・6%程度の売上げの伸びを示すことができた。特に中国向けが好調で、電子部品向けの引き合いが多かった。マレーシア、インドネシアなどのASEAN地域の売上げも貢献した。インド市場も注目しているものの、価格競争の厳しさを実感している。

今年は昨年に引き続き、食品加工機械、包装機械に注力していく。パン、製菓といった食品業界向けはもちろん、製薬業界、化粧品業界も含めたいわゆる「三品業界」を重要なターゲットとして見ている。

製品別ではここ数年発売した製品が売上げアップに寄与した。調節出力のON/OFFすき間モードを選択できる機能を備えたデジタル調節計「SRS10Aシリーズ」をはじめ、単相用サイリスタ「PAC18Aシリーズ」、壁面取り付け形検出器用スペーサ、入出力間非絶縁型4線式温度変換器「CP2RQ」、サイリスタ式3相電力調整器「PAC30Zシリーズ感電防止カバー付きタイプ」などだ。

今年はさらなる新製品も積極的に投入していきたい。サイリスタや、小型化を図った新製品などを予定しており、海外仕様の製品を日本国内に展開することなども検討を進め、さらなる市場開拓を進めていきたい。

販売面では、WEB販売も継続して活性化させるが、特に新人を中心とした営業力強化を行う。カタログ、商品説明ツールといった拡販ツールを充実させ、顧客に製品特徴をわかりやすく説明できる環境を整える。小回りのきく訪問を徹底することで、顧客に実際に会いに行く回数を増やし、真のニーズをつかむと共に顧客とのパイプを太くしていく。これにより、取り引きが途絶えてしまっていた顧客の掘り起こしを着実に行っていく。これらを通じ、当社は製品に高度な技術を集約し、顧客ニーズに応えていきたい。