長野計器 「安全・安心を届ける企業」 依田恵夫代表取締役社長

依田恵夫  代表取締役社長
依田恵夫 
代表取締役社長
昨年は米国で景気拡大が続いており、グループの米アッシュクロフト社の業績が好調だった。今年は原油安による冷え込みも懸念されるものの、シェールガス革命により、圧力関連機器の需要が伸びると考えている。日本では円安の効果もあり、半導体装置向けなどの受注が堅調で、通期での売り上げ目標425億5000万円(昨年比4・4%増)は達成できると見ている。

政府が後押ししている燃料電池車や、その普及に欠かせない水素ステーションに対しても注力していく。「腐食性が高く、通常製品に使用しているステンレス素材が使えない」「高圧で爆発性が高く、安全管理が求められる」など、特に技術的難易度が求められる分野のため、素材技術・高圧技術を含めたトータルの技術力で貢献していく。

当社は「安全・安心」をお届けする企業を目指しており、安全管理でも貢献していきたい。昨年6月に「FBG事業部」を新設し、トンネルや橋梁、道路の老朽化診断に「光ファイバセンサ」を利用した応用システム製品の早期事業化をめざしている。光ファイバを用いることで、防爆環境や高圧・高電流を扱う場所でも安全に信号伝送ができ、落雷や停電などのトラブルにも強い。今期は、新たな柱とすべく注力していく。

国内の技術継承もしっかり行う。昨年10月に「テクニカルフェア」を行い、多くの参加者が製造現場を見学し、製品の信頼性を確認していただくと共に、現場の士気を高めることができた。今後もコアな技術は日本で作り、顧客が希望する付加価値を提供していきたい。4社で共同展開する「BLUEDGE」ブランドも、各社が出していた見積りをまとめて提示するなど、相乗効果が出始めている。協業してシステム製品を開発するなどさらに発展させていきたい。当社は今後も、ものづくりを通じて「安心・安全」を提供することで、世の中に貢献していきたい。

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