オリエンタルモーター 「サービス含め製品強化」 野村重幸取締役執行役員社長

野村 重幸 取締役執行役員社長
野村 重幸
取締役執行役員社長
昨年は業績も堅調に推移し、通期で2桁程度の伸びを確保できる見通しで、現在4割弱を占める海外での売上げ、国内需要掘り起こしも順調。

FA分野も堅調ではあったが、「医療・分析装置」「物流システム装置」「食品加工装置」などの分野にも製品導入が進んできた。物流分野では物流量の増加により配送センターの大型化が進み品数、棚数が大幅に増えて、仕分け作業がより煩雑になっており、自動化ニーズが増えている。また、コンビニエンスストアの普及による惣菜製造の自動化も進み、さらには各スーパー・小売店舗内で簡易な加工、包装、価格貼り付けが行われるなど、工場以外での自動化が進んできている。今後も第3次産業でのモーションシステムの需要掘り起こしを進めていきたい。製品別では、ここ1~2年で発売した新製品が売上げアップに寄与している。グローバルスタンダードのインダクションモーター「KⅡシリーズ」、ステッピングモータ「AZシリーズ」の2シリーズが好調だ。特にAZシリーズは、新開発の機械式多回転アブソリュートセンサ「ABZOセンサ」を搭載している。バッテリが不要で、サーボモータ同様の信頼性を備えており、高い評価を頂いている。

海外市場に対しても各地域に適した仕様を増やし、顧客ニーズに応えていきたい。地域の電源や規格にあわせた仕様はもちろん、ギヤ付きタイプもラインアップを増やしていく。営業戦略としては、引き続き納期と品質にこだわり、付加価値を提供する。当社では「サービスも含めて製品」と考えており、ビフォアアフターフォローをしっかり提供することで、ローコストな海外メーカー製品と差別化を図っていく。この意味では「買う」工数を省くこともサービスの一環ととらえ、WEBでの販売や納期のオープン化も進めていく。同時に顧客と営業が直接対話することで要望やニーズなどを直接吸い上げ、顧客満足度向上をめざす。

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