サーボモータやマシンコントローラ、インバータなどを担当している当事業部の2015年3月期の上期売り上げ実績は、前年同期比10・2%増で、通期では同14%増を予想している。現状、サーボモータは台数で昨年比15~20%増で推移し、中国は25%増と好調である。中国や米国はスマートフォンや自動車関連が好調で、日本も円安もあり昨年夏頃からチップマウンタや工作機械関連が好調である。13年秋に発売したサーボモータ「Σ―7」も、1年が経過して売り上げに貢献し始め、全体の20%まで上がってきている。
昨年11月、ドイツで開催のSPS展に「Σ―7」の400Vタイプを披露した。ASEANや中国向けの200Vタイプとは別に、欧州市場に対応して開発したブックタイプで当社の子会社、VIPAのPLCと接続してデモした。今年は春頃から、400Vタイプのアンプをスコットランド工場で量産化を開始し、「Σ―7」の機種追加も予定。また、インバータ工場のあるインドに、ソフトウェア開発の拠点も開設し、インバータ用からスタート。VIPA社にはASICの開発拠点も設ける。自動車とスマートフォンの需要はしばらく続くと見ており、来期も今期並みの売り上げを計画していきたい。インダストリー4・0の波が日本にも来ると思うが、それに備えたIT化を進めておく必要がある。営業面でも販売のバックオフィスの充実を進めており、お客様にいかに新しい提案ができるかタブレットPCを使って、その場で世界の導入事例を見せられるような取り組みを行っている。同時に、13年から展開している「K30」(効率を30%アップする)活動で、付加価値やお客様への訪問する時間を増やすなどで効果を上げている。今年は当社創業100周年を迎える。SCFやSPSなどの展示会で、当社の考えるものづくりや、当社の今後の新しい方向性などを訴求したい。