一般社団法人日本半導体製造装置協会 「成長のキーワード”IoT”」 丸山利雄会長

謹んで新年のお慶びを申し上げます。旧年中は当協会の活動にひとかたならぬご協力をいただき、心から感謝申し上げます。

日本では、昨年12月に衆議院議員選挙が行われ、与党が大勝し、議席の3分の2を確保しました。この結果により、安倍首相と政府は「アベノミクス」を継続するとともに、アベノミクスの3本目の矢である成長戦略のさらなる深耕と実行が図られると思われます。成長戦略では、日本の「ものづくり」が要になることでしょう。その中でも、日本の半導体製造装置産業は、日本の半導体産業が低迷化した一方で30%を超える世界シェアを持っていますので、当協会は、アベノミクスの成長戦略において重要な役割を担うことができると考えています。

半導体製造装置産業、FPD製造装置産業が発展し、日本の成長の一端を担うためには、我々のビジネス環境が、海外と同等、いやそれ以上の良い条件となっていなければなりません。政府および経済産業省には環境整備を強力に進めることを是非お願いしたいと思います。

さて今年度の半導体製造装置市場は、スマートフォンの好調継続やパソコンの回復などにより、大きく伸びることが見込まれており、2015年度も成長の継続が予測されています。FPD製造装置市場は、今年度は昨年の大幅増の反動で減少する見込みですが、15年度は回復すると予測されています。このような中、やはり最近の業界での流行り言葉はIoT(Internet
of
Things)だと思います。これまで、IoTは遠い将来をイメージする言葉として捉えられてきたと思いますが、ここにきて急に現実味を帯びたキーワードに変わってきているように感じます。IoTが半導体ビジネスの牽引役となり、全ての技術や製品のみならず、サプライチェーンまでもがこれに追従するようなビジネスモデルが今後できてくるのではないかと考えています。15年は、これらのビジネスがグローバルに展開されるような、我々にとってエキサイティングな大きな波が始まる年になると考えます。

当協会では、マーケットシェアアップ、競争力アップ及び利益率アップという観点からの各種プロジェクトに力を入れております。そして、今年は当協会が1985年3月に設立されてから30周年という記念の年に当たります。この30周年を機会に、若い世代の人たちに当協会の将来のあるべき姿について議論してもらい、それを新たな活動計画に反映したいと考えております。これまで諸先輩方が積み上げてこられたものを礎として、この新たな活動計画に基づき、半導体製造装置産業、FPD製造装置産業のさらなる発展を目指してまいります。

最後に、皆様のますますのご発展とご活躍を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

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