灯台

2014年10月8日

人体では細胞内輸送として、「ダイニン」と呼ばれるモーターたんぱく質が細胞の生命維持のために活動している。われわれの生活における物流システムが、モノ、場所、時間をそれぞれ適切な時間に輸送できるように制御しているのと同様、人の体を作り上げている細胞においても、細胞内に物質が正しく輸送されるように厳密に制御されているという▼生活における物流システムの制御のほとんどが中央集中型であるのに対し、細胞内の物質輸送はそれとは異なるとして、研究が重ねられている。情報通信研究機構は、この制御メカニズムを解明し、ダイニンが自分自身で運動活性を抑制する自己制御を行っていることを明らかにした。この成果が感染メカニズムの解明につながると期待されている▼人体のモーターたんぱく質や細胞内輸送、中央集中型、制御メカニズムなどといった言葉を聞くと、我々が普段の生活や、工場でのものづくり周辺で接していることと共通していることに驚く。逆から言えば、人体の活動を分析することで、効率的なものづくりのヒントにつながることも考えられる。人の持つ5感(5つのセンサー)に、もうひとつ加えた第6感が大きなきっかけになることを期待したい。