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産業用イーサーネット通信を核に ルネサスを中心に新コンソーシアム結成へ

産業用イーサーネット通信を核にした製造業のグローバルネットワークコンソーシアムの結成構想が明らかになった。半導体メーカーのルネサスエレクトロニクスを中心に、世界のオープンネットワーク団体やメーカー、ベンダーなどが参加を表明している。「インダストリー4・0」という新しいものづくりコンセプトの具現化に取り組みつつある中で、ものづくり現場に大きなインパクトを与えそうだ。

2015年4月から活動開始を予定しているのは、ルネサスエレクトロニクスが産業用イーサーネット通信用に開発したLSIの名称から「R―IN(アールイン)コンソーシアム」で、産業用イーサネット通信機能を搭載する製造装置、監視カメラ、ロボットなどの、様々な産業機器の開発支援をグローバルで行うことを目的としている。

「R―IN」LSIは、産業用イーサーネット通信に求められる高速リアルタイム性能と低消費電力を両立させたほか、国内外の有力なフィールドネットワークであるEtherCAT、CC―Link IE、EthterNet/IP、PROFINETといった通信規格に対応している。

産業用イーサーネット通信技術は、ものづくりの効率化につながるネットワーク技術として、工場の生産工程にも採用が進んでいる。ただ、産業用イーサネット市場では複数の通信プロトコル規格が標準化されていることから、産業機器メーカーが市場から要望されるプロトコルの実装もしくは同一機器に対する複数プロトコルへの製品展開を行う際、開発期間/工数の増大が課題となっている。

ゲートウェイの開発やプロトコルの統一化などの取り組みは見られるものの、グローバルに影響を与えるまでには達していない。

今回、ルネサスは13年4月に市場に投入した複数のプロトコルにワンチップで対応する通信LSI「R―IN32M3シリーズ」や、今年6月からは各種イーサーネット通信のプロトコル・スタックを順次提供するなどの開発プラットフォームの拡大をさらに進めるために音頭をとった。

新コンソーシアムには、ネットワーク団体、メーカー、ベンダーなど17社・団体がすでに参加を表明しており、今後もソフトウェア、OS、開発環境、システムインテグレーションなどを提供するパートナー企業を国内外で募集し、スタート時には100社程度の参加を見込んでいる。

コンソーシアム参加メンバーには、ルネサスの最新情報の提供やメンバー間での産業市場動向に関する情報の共有、コンソーシアム専用Webサイトに産業ソリューション事例を掲載するなど、積極的な情報発信活動をグローバルに行っていく計画で、ルネサス、およびパートナー同士のコラボ創出の場としていく。

これによりユーザーはWebサイトを通じて、ワンストップで必要な情報やコンサルティングサポートを得られ、産業機器の開発期間短縮にもつながる。

IoT(Internet of Things)/M2M(Machine to Machine)など、通信技術を取り巻く環境は激変しているが、とりわけものづくり現場は、市場と製造のグローバル化が著しく、「第4次産業革命」ともいわれる「インダストリー4・0」構想も推進されている。このコンソーシアムがFAからPA、BA、交通、エネルギーなど幅広い領域に大きなインパクトを及ぼしそうだ。

なお、現在コンソーシアムへの参加を表明しているのは以下の通り。

CC―Link協会、IARシステムズ、acontis technologies Japan、アルゴシステム、ESS、イー・フォース、エーアイコーポレーション、NSD、JSLテクノロジー、図研エルミック、テセラ・テクノロジー、長野沖電気、日本ネスト、日本モレックス、三菱電機エンジニアリング、横河ディジタルコンピュータ。

なお、EtherCAT Technology Group日本オフィスも新コンソーシアムの設立について賛同および推奨を表明している。

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