2014年工業会年頭所感 一般社団法人 日本電気制御機器工業会 長崎春樹会長

2014年1月8日

2014(平成26)年の新春を迎え、謹んで新年のお慶びを申し上げますとともに、日頃からの当工業会に対するご支援に厚く御礼申し上げます。

さて、昨年の経済情勢を振り返りますと、国内は金融政策と財政政策による為替や株価の効果で、企業による設備投資に前向きな兆しが表れ、内閣府が発表した「船舶・電力を除く民需」の受注額もリーマン・ショックのあった08年9月以来、約5年ぶりの高水準を維持しております。

また、輸出も海外景気の減速を受けた影響があるものの円安効果によって、日本の製造業は好転している状況が続きました。

このような中、今年度の当工業会(NECA)でも民間投資喚起、為替などの効果が反映され、出荷額は上期実績で3173億円(前年同期比104・5%)、13年度通期でも6550億円(同110・9%)を見込んでいます。前年度比110%超えは10年以来3年ぶりであります。

また、NECAの主力展示会である昨年11月のSCF(システムコントロールフェア)展は計測展13と共同開催のシナジー効果で、前回を大幅に上回る来場者にお越し頂き、出展社における出展規模も前回より盛大になり、今後の期待感もますます高まっています。

このような環境の中、今年NECAは50周年という節目の年を迎えます。中期ビジョンである『日本電気制御機器工業会の将来ビジョン
2011―2020』に基づき、魅力あふれる産業、魅力あふれる工業会を目指して、重点項目である「事業ドメインの拡大」における3つの切り口である「対象品目」と「対象領域」、「対象地域」のそれぞれにおいて、今年も拡大への取り組みを推進して参ります。

まず、「対象品目の拡大」についてですが、会員企業の海外シフトが加速する中で、上期平均の海外生産統計は統計スタート以来のピークとなりました。今年は更に「産業分野別」に注目し、今後の成長産業分野の分析が出来るようにして、当工業会の魅力を向上し、新会員の加入を促進いたします。

つぎの「対象領域の拡大」については、サイバー攻撃のセキュリティ対策として「制御システムセキュリティ研究会」を中心に、関連団体の合同委員会と連携を図り、制御システムをより安心・安全に構築・運用するための指針を策定し、製品での差別化により需要拡大を図ってまいります。

活動内容としては、本年2月にサイバーセキュリティにおける制御システムセキュリティに関する「国際シンポジウム」を、EUインスティテュート関西(EUIJ)/EUスタディーズ・インスティテュート(EUSI)/
EUIJ九州との共催にて、東京、大阪、九州の3カ所で開催を予定しています。

また、「対象地域の拡大」につきましては、今年も安全資格認証制度のタイ移管定着に向けた活動を加速して、この活動を足がかりにアジア地域との連携を一層強化してまいります。

なお、安全資格認証制度における改正安全衛生規則の14年適合に向けた取り組みで、資格保有者を拡大する展開を実施してまいります。

更に、50周年の節目である今年度はNECAとして将来につながる「次世代事業」の検討に着手し、より社会貢献のできる工業会としてNECAの存在感を高めていきたいと考えています。

これらの取り組みを通して、今年も会員各位とともに良きサポーティングインダストリーとして製造業の永続的な発展と電気制御機器業界のさらなる発展に貢献していく所存でございますので、関係各位の一層のご支援、ご協力をお願い申し上げます。

今年が皆様にとって、また日本の産業界においても素晴らしい一年となりますことを祈念いたしまして、年頭のご挨拶といたします。