永時間の振動に強いバネ式アルミの採用で軽量化志向

端子台の製品傾向は、薄型化や省スペース化、インテリジェント化、狭ピッチ化などが進んでいる。

配線作業の省力化につながる圧着端子とバネを一体化したタイプは、様々な機種が発売され定着している。バネ式端子台は、長期間の振動にも強く、振動によるネジの緩みもないので、公共の輸送・交通設備にも採用されている。欧州式の圧着端子を使わないタイプも浸透している。作業性の良さと安全性などが大きなポイントといえる。比較的小電流タイプの製品が多かったが、1500V200Aクラスの高電流用途でも使用できる電線径95平方ミリクラスの製品も開発されており、今後1000Vクラスでも採用が増えてくるものと見られる。

さらに、メガソーラーなどのDC(直流)用途でも使える定格絶縁電圧DC1500Vクラスで開閉機能も持たせた端子台も開発されるなど、新製品開発も盛んに行われている。

リレーバリア、ランプバリアなどのコネクタ接続タイプでは、小型・軽量化が進み、収納ボックスの小型化、コストダウンが図られているほか、防爆構造タイプの製品も伸長している。現場でのアース工事が不要で、非本質安全端子側の配線は電源2本とコネクタだけで、配線工数の大幅削減につながっている。国内の防爆規格やNK規格、さらに欧州のATEX、米国のFM、カナダのCSAなど海外規格にも対応している。

省配線化ニーズに対しては、コネクタ化や複合化(ハイブリッド)などが進んでいる。省配線化は、盤と盤、盤と機器、機器と機器の間をつなぐ上で作業やメンテナンスの工数削減につながることからニーズが高い。機器間や設備内の省配線を図る省配線機器・システムや伝送ターミナルなどは、接続以外の付加価値があり、新しい市場を形成している。

さらに、配線作業の容易化・省力化を図る意味でスタッド形端子台の需要も増えている。スタッド形端子台は、配線作業が容易で作業の省力化が図られるとともに、配線効率が高いのが特徴である。加えて、挟み込みなどの接続不良を未然に防止できる効果もあり、ネットワークのオープン化が進む中で重要性がますます高まっている。

安全確保と作業の効率化を両立させた製品では、圧着端子と端子ねじを正常な位置関係に規制する、配線脱落防止機能を備えた端子台が、工事現場などで配線脱落事故を未然に防ぐ端子台として需要が拡大している。

ハイブリッド端子台として、電子部品などを搭載し付加価値を高めたものも多い。サージアブソーバー素子やリレー、スイッチ、断路器、ヒューズ、LEDなどを搭載したものが一般的で、リレー搭載タイプは、リレーメーカーも発売している。このほか、中継端子台が不要な機能搭載型リレーターミナルも着実に市場を拡大している。メンテナンス性では、電流容量の区分や回路のグループ分けなどに、端子台のカラー化で対応するケースが増えている。

配線作業の省力化を図る配線工具も各種使われているが、最近は電動式工具も登場している。電線の被覆と圧着作業がたった2秒で完了するもので、力の弱い人でも簡単かつ高速で行えることから、配線作業の効率化につながる工具として普及が見込まれている。

端子間ピッチ8ミリという、スペース効率の向上を図った断路端子台も各種のプラントで採用されている。メンテナンスを容易にする観点では、前述のようなLED搭載タイプは長寿命であり、取り換えるスパンが長いことから大きな特徴となっている。さらに、過酷な使用条件に対応するため、端子台の材質に耐油・耐薬品性の高い製品もある。

最近では、端子台のさらなる軽量化とコスト低減を図るため、端子部にアルミニウム合金を採用したアルミ端子台も発売された。端子部を従来の銅合金からアルミ合金にすることで、端子部の重量を10%から30%軽量化できる。コストもアルミの原材料価格は、銅よりも3分の1から4分の1と安く安定している。性能面でも熱伝導性と放熱性に優れるほか、腐食しにくいアルミ電線の配線にも適しており、様々な産業分野で使用できるという。

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