魅力あふれる産業へ事業ドメイン拡大セキュリティへの取り組み継続

2013年の新春を迎え、謹んで新年のお喜びを申し上げますとともに、日頃からの当工業会に対するご支援に厚く御礼申し上げます。

さて、昨年の経済情勢を振り返りますと、国内は復興需要やエコカー購入支援策を含む自動車産業の回復などを背景に前半は底堅く推移しましたが、エコカー補助金の打ち切り、海外経済低迷の継続による国内産業への影響により秋以降弱含み局面に突入し、復興需要はあるものの後半は減速傾向で推移しました。一方、輸出については、昨年下期から続くアジア経済の低迷、欧州経済低迷の長期化、新興国成長の鈍化にチャイナリスクが加わり、年内は低迷傾向が続きました。

当工業会(NECA)でも12年度上期の出荷実績は3036億円(前年同期比96・3%)でしたが、下期は10~12月期の景気後退の影響を受け2984億円、12年度合計で6020億円(同97・7%)を見込んでいます。国内出荷額は経済情勢を反映し通年で前年比横ばいの3860億円(前年同期比100・2%)の見通し、輸出出荷額は上期1077億円(同87・5%)で大きく減少しましたが、13年1~3月期での外需の持ち直し、為替レートのプラス影響も加味して、通年で2160億円(同95・4%)の前年比やや減少と見通しています。

今年の見通しとしては、国内は復興需要を下支えに、大幅な経済対策、および外需の持ち直しなどを背景に12年10~12月期を底に再び緩やかな回復基調となり、比較的堅調に推移するものと予測されます。また、輸出においても、欧州債務危機は当面持続するものの、中国経済の底入れや米国経済の回復持続が見込まれ、記録的な円高基調の緩和も期待されることから、回復基調に転ずると見込んでいます。

このような環境の中、当工業会といたしましては、今年も『日本電気制御機器工業会の将来ビジョン 2011―2020』に基づき、魅力あふれる産業、魅力あふれる工業会をめざして、事業ドメインを拡大し、各種活動の推進を行ってまいります。事業ドメインは(1)対象品目(2)対象領域(3)対象地域の3つの面から拡大を図ります。

まず、対象品目の拡大としては、昨年4月からの新統計品目の分析で顕在化した、例えば「車載用」といった今後の成長が見込める品目に対し、各委員会で分析や研究を進め、有効な情報を積極的に発信してまいります。これにより当協会の魅力を向上し、新会員の加入を促進いたします。

対象領域の拡大としては、昨年発足させました制御盤の安全設計に視点を向けた「制御盤安全WG」を中心に電気安全分野への取り組みを強化いたします。例えば、本年2月にはスマートコミュニティの展望と制御システム安全に関する「国際シンポジウム」を、EUインスティテュート関西(EUIJ)/EUスタディーズ・インスティテュート(EUSI)/EUIJ九州との共催にて、東京、大阪、九州の3カ所で開催を予定しています。

また、対象地域の拡大としては、SA/SBA制度に代表される安全資格認証制度の更なる海外拡大を図ってまいります。昨年はカナダのモントリオールで開催された産業オートメーションシステムの安全に関する国際会議であるSAISで「SA/SBA認証制度とその海外展開による産業安全への活用」についての発表をしてきました。今年度は、昨年のSAISで協力関係を強めたODAの効果的な活用を視野に、タイで現地版のSA/SBA制度確立に向けての活動を行い、アジア地域との連携を強化します。なお、国際シンポジウムの開催も含め、グローバルベースでの交流の機会は今後も継続的に拡大させていく予定です。

また、昨年大きな課題として取り上げられたサイバー攻撃に対する制御システムの安全性確保のために、NECAでも「制御システムセキュリティ研究会」を立ち上げ制御システムセキュリティへの取り組みを組織的に実施しています。

これらの取り組みを通して、本年も会員各位とともに良きサポート・インダストリーとして製造業の永続的な発展と制御機器業界のさらなる発展に貢献していく所存ですので、関係各位の一層のご支援、ご協力をお願い申し上げます。

最後になりましたが、本年が皆様にとって、また日本の産業界におきましても素晴らしい一年となりますように祈念して、年頭のご挨拶といたします。

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