わが社の’13経営戦略 充実したサービスと情報提供

2012年の売り上げは、後半の不景気の影響を受けることなく、過去最高を更新することができた。P+Fグループのワールドワイドでの伸び率が7%、日本法人も6%弱のアップとなり、特にPA部門は、BRICs4カ国向けに装置メーカーの防爆仕様の需要が伸び、防爆バリヤ、パージシステム等が貢献して前年比約10%増となった。P+F傘下となった英・Walsall社の防爆ジャンクションボックスや操作パネル等が製品レンジに加わったことも売り上げ増の要因だ。FA部門も、前年度比約2%と堅調に業績をアップしている。マテリアルハンドリング業界向けに省配線システムAS―や、光学ポジションセンサ等が着実に浸透してきており、またユニークな新製品等も登場しているので、日本市場にかなうものを取り上げ、13年も着実に伸ばしていきたい。

P+Fグループ全体としては12年に大きなインフラ投資も行い、欧州に大規模配送センター新設、ハンガリー工場を2倍に拡張、中国のFA新倉庫、英国とインドで工場や社屋等を拡充している。13年も独でロータリーエンコーダの新工場建設と、米にソリューションエンジニアリングセンターの開設、さらにシンガポールに1万平方メートルを超えるグローバル配送センターの建設に着手する。今年の新春早々オーストラリアの耐圧防爆機器メーカー、GOVANを傘下に収め、防爆機器メーカーとして製品レンジの拡充を促進させる。

12年後半から、中国の尖閣問題等を発端にFA市場の受注が低迷しているため、13年は楽観視できない状況ではあるが、12年に4人増員したことで社内体制がさらに充実した。顧客のニーズをしっかりと捉えてより細やかなサービスと情報発信を行い、FA、PAそれぞれのスローガンである「Sensing Your Needs」「Protecting Your Process」を実践していきたい。

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