分岐点

先日、ある商社経営者にお会いしたとき、「+」(プラス)の書き順を聞かれた。その真意が分からないまま、横線の後に縦線を書き加えると答えた。そうだろう、何事もマイナスから始まる。如何にプラスにするかが、経営、人生において大切なことで、それは後から顕れるもの、と。

続けて、自分に投資しないといけない。「夜中でも必要と言われれば商品を届けた。お客様が総出で作業しているのを見て、慣れないはんだごてを持って手伝った。いつの間にか仲間扱いである」。その会社が大きくなり、当時の社長は会長に就いたが、今でも全面的にお取引頂いていると語る。

そのときは、多分にマイナスをプラスに転じる意識はなかったはず。お客様が納期に間に合って良かったとの思いが先に立って、むしろ喜びを分かち合った方が大きかった。このような経験は大なり小なり積んでいるが、近年は制約があって機会は減っているのではなかろうか。

否、むしろ、横線を引くのは他の人に任せて、自分は縦線を引く役割とする人が増えている気がする。「+」は自分自身、会社自身それぞれの行為で成り立つものである。先行投資の量で、その後のプラスの量が決まると思えば、面倒くさいと留まらずに、今からでも自分の成長に投資して欲しい。その機会はある。

オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。

購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。

オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています
>FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

オートメーション新聞は、45年以上の歴史を持つ製造業・ものづくり業界の専門メディアです。製造業DXやデジタル化、FA・自動化、スマートファクトリーに向けた動きなど、製造業各社と市場の動きをお伝えします。年間購読は、個人向けプラン6600円、法人向けプラン3万3000円

CTR IMG