分岐点

2012年5月30日

キヤノンがデジタルカメラ工場を無人化すると発表したとき、背筋がゾクッとした。快感でも不快感でもない。歓喜や恐怖感とも違う。何のシグナルか分からないまま、頭に浮かんだのは書店に行こうである。歴史に疎いにもかかわらず世界史を買ってしまった。 「犂(すき)」の個所を読みながら、他方で無人化工場を想像している。紀元前3000年頃、中東で犂が開発され、穀物栽培民は完全な定着生活が送れるようになった。動物を使ってはるかに広大な土地を耕し一カ所で生活できた。それまでは焼畑農耕で森林地帯を開墾しては次の森林地帯に移る生活である。 犂は、適地を求めての生産移動に終止符を打った。生産道具の開発が生産形態を変え産業…