FAセンサ市場はリーマンショックからの脱出で、2010年以降は堅調な回復基調をたどっている。日本電気制御機器工業会(NECA)の検出用スイッチの出荷統計でも、10年度は前年比38・1%増の1137億円と大きく伸長した。11年は大震災による影響が懸念されたが、第1四半期は、復旧による需要増で前四半期と同等の273億円で推移。第2四半期は、復旧需要が一段落したことで207億円と減少したが、第3四半期に入ると250億円と回復傾向を示している。

昨年は、半導体・電子部品・自動車関連業界を中心に堅調に推移し、海外も新興国向けを中心に拡大していたが、後半に入り半導体・液晶業界、さらに電子部品業界の設備投資が減速、加えて好調だった中国や欧州での景気減速の影響で、第4四半期以降厳しく推移するという見方も強い。

しかし、日本半導体製造装置協会による日本製同装置の昨年12月の受注額は、前月比24・7%増と回復、販売額に対して受注額を示す比率BBレシオも、昨年3月以降1・0以下が続いていたが、12月は1・20に伸長し回復を見せている。FAセンサの大きな市場である工作機械の受注金額も、日本工作機械工業会の受注統計によると、11年12月までの累計額は前年同期比38・5%増と大幅な回復を示している。

一方、ロボット関連市場は、日本ロボット工業会による11年度(1~12月)の総受注額は、同5・4%増の4735億円となったが、10~12月の第4四半期は同2・7%減、2四半期連続のマイナスとなり1035億円で推移している。しかし、自動車産業向けは、第4四半期は6四半期連続でプラス成長の同27・8%増となり好調だ。半面、電子・電気機械産業向けは同11・4%減で8四半期ぶりにマイナスとなっている。

こうした中、国内では再生可能エネルギーや省エネ関連などでの需要拡大が期待されている。メガソーラーシステムや風力、地熱などの周辺機器、特にパワーコンディショナー関連は期待が高い。さらに、今年夏には電力の買取制度が本格化する見込みで、業界内では新規の需要に結び付けたいという声も強まっている。

政府の補正予算による財政的裏づけも次々と出ていることから、今後急速な立ち上がりが見込めそうだ。
ビル設備効率化へ需要増

同時に、東京を中心にビルのリニューアルが急ピッチで進んでいる。バブル期に建設したビルが補修時期を迎えていることもあるが、電力の節電対応から省エネ投資を打ち出すビルのオーナーが増加し、空調、上下水、照明、エレベーターなど、ビルの設備全体の効率化への取り組みが活発で、センサをはじめとした関連機器需要が盛り上がっており、受配電機器システムメーカーでも作業をこなせない状況となっている。

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