2012年 工業会 年頭所感 4月分から新品目の統計開始 2月に東阪で模倣品対策シンポ

2012年の新春を迎え、謹んで新年のお慶びを申し上げますとともに、一言所感を申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。

昨年は、3月の東日本大震災、9月の2度にわたる台風上陸、10月のタイ洪水など、自然の猛威にさらされた1年だったと言えるでしょう。被災された皆様、そしていまだに避難生活を強いられている皆様にあらためましてお見舞い申し上げます。

さて経済情勢は、国内は震災によるサプライチェーンの寸断もあり一時的に停滞しましたが、住宅建設やインフラ整備といった復興需要も発生しました。また、代替エネルギー、環境対応車や携帯端末の新機種などの需要増もあり、微増で推移しました。

一方、輸出については新興国の成長鈍化や欧州での債務危機に端を発した超円高、株安など、減速傾向が続いています。特に輸出産業については現在の円高水準が続けば、海外調達や生産の海外移転による国内空洞化がさらに進む懸念があります。

当工業会(NECA)の出荷額は上期実績で3153億円(前年同期比101・9%)でしたが、下期は3090億円(同100・7%)、11年度で6243億円(同101・3%)を見込んでいます。国内は経済情勢に基づき、NECAの出荷額も前年を少し上回る見通しですが、輸出は前年比を僅かながら割り込む厳しい見通しとしています。

このような経済情勢は12年度もしばらくは続くと予想されます。国内は前年を上回る出荷額を期待していますが、輸出は欧州債務不安が長引くことによる、新興国の成長鈍化、円高継続といった、下振れリスクが大きく予測が難しい状況です。

このような経済情勢を鑑み、NECAの昨年の取り組みを踏まえ、本年の取り組みについて触れさせていただきます。

まず、着々と準備を進めておりましたが、NECAはいよいよ新年度の4月1日から、一般社団法人に移行いたします。

また、昨年度、今後20年までを見据えた『日本電気制御機器工業会の将来ビジョン

2011―2020』をまとめ、「魅力度向上による自立的工業会基盤の確立」をめざし、事業ドメインを拡大し、活動を拡大・推進させ、推進体制も強化していくことを5月の定時総会で発表しました。

事業ドメインの拡大に向けて、まずは「品目」の見直しに着手しました。現在の統計品目と、別集計をしていた安全制御機器を統合し、また、新たな需要や今後の成長が見込める品目の追加や需要減の品目整理など、平成24年度4月分から新しい品目に基づく統計を開始する予定です。

国際標準化への取り組みとしましてはUL508規格の廃止に伴う懸案で、NECAはZVEI(ドイツ電気電子製造業者協会)、NEMA(アメリカ電機工業会)と連携しUL本体へ改善の要望書を出し、受け入れられました。他工業会や関連団体と連携し、今後も国際規格の標準化などに取り組んでいきます。

また、模倣品対策として、特に中国での模倣品被害が多くなっており対策活動をして欲しいという会員会社様の要望を受け、知的財産研究会の活動を引き継ぐ形で「模倣品対策研究会」を発足させ、活動を展開中です。

その一環として、本年2月に「国際模倣品対策シンポジウム」を、EUインスティテュート関西(EUIJ)及びEUスタディーズ・インスティテュート(EUSI)との共催で、大阪、東京で開催を予定しています。

昨年の環境セミナーは、東京以外で初となる京都開催を行い、経済産業省、日本電気計測器工業会(JEMIMA)からも講師を招聘し盛大に開催しました。

安全の資格認証制度としては、新たに「防爆電気機器安全分野」としてSBA―Ex資格制度をスタートさせ、計画を上回る受験者に受験いただきました。SA/SBA制度と併せ、今後も資格取得者の拡大を図っていきます。

また、日本電機工業会(JEMA)と共催によるシステムコントロールフェア2011も、前回を上回る来場者にお越しいただき盛況裏に終了いたしました。

結びとしまして、厳しい経済情勢が続きますが、本年が皆様にとって、また業界全体、日本の産業界においても素晴らしい一年となりますことを祈念しまして、年頭のご挨拶といたします。

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