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防爆機器導入加速 特集

防爆関連機器市場は、危険領域の安全確保の観点から、石油化学プラントを中心に、食品・薬品・医薬品などの3品分野や半導体製造装置などの分野で導入が加速している。近年はプラントや施設の老朽化、さらに熟練工の減少などで爆発事故が増加しており、安全対策の高まりと爆発事故を未然に防止する観点から、防爆関連機器の市場が急速に拡大している。防爆関連製品は、バリアリレー、照明、表示機器、バーコードリーダー、各種センサ、無線機器、さらにケーブルグランドまで種類が拡大しており、こうしたFA制御機器分野での市場規模は60億円前後に達している。昨年厚生労働省が防爆構造規格に関し、IEC規格に基づく「技術的基準」を廃止し、代わって「国際防爆指針」を適合したことで、今後、防爆機器メーカーがグローバル化に対応するため、国際防爆指針の検定を増やすことが予想される。また、国土交通省がドライクリーニング工場に対し、電気設備に防爆措置を行うことや、引火した場合に備え、機器を自動停止する装置を備えるなどの助言・指導を行ったことで、これらに関連する機器の普及・拡大も予想される。IT機器の普及が防爆関連機器市場にも変化を与え始めており、防爆危険エリアでの無線LANによる防爆ネットワーク構築なども進んでいる。