- 特集
- 2011年12月21日
分岐点
携わる業界が異なると、全く分からない名称が出てくる。「第6次産業」も初耳である。農林漁業者が食品加工から流通・販売までを展開する事業経営形態を指すという。1次産業と2次加工産業、3次サービス産業を足すと「6」次になることから、農業経済学者の今村奈良臣氏が名付けた。
昨年3月に6次産業化法が公布されている。地域資源を活用した農林漁業者等の新事業を創出するのが狙いである。「等」というところがミソで、他の業界からも参入できる。こうした1次産業の活性化は自動化投資につながり、FA機器や配電制御システムの導入を促す。
先週、第1回国際農業資材展が開催されたが、FA関連の展示会以上の賑わいを見せ、施設園芸の農家や農業用ハウス施工業者、植物工場従事者が自動化機器や潅水制御タイマーに関心を寄せていた。制御機器や制御盤・操作盤が使われている接木ロボット、全自動播種機なども公開されていた。
先月は、つくば市の農研機構が植物工場を公開したが、多様な業種の20社が研究に参加している。もはや複次産業の時代であり、1次、2次、3次産業の区分は不要かもしれない。いろいろな産業界と交流し、新たに生まれる市場に参画したいものである。
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