内外電機新規事業拡大と省エネ環境ビジネスを本格化スリム化で黒字化を推進

内外電機(大阪府東大阪市西堤本通東1―1―1、TEL06―6783―3361、丹羽一郎社長)は、今年度の基本理念である「顧客満足の徹底」を推進するため、新規事業である太陽光発電関連事業、電気自動車(EV)用充電スタンド事業の拡大を進めている。

さらに、省エネ・環境事業にも注力しており、昨年から同社の京阪奈工場(大阪府四条畷市)、山梨工場(山梨県南アルプス市)で省エネシステムのデータ収集作業を行ってきたが、この夏で収集作業が1年間に及ぶことから秋以降、同事業の本格展開を図っていく。

同社の太陽光発電関連事業、EV用充電スタンド事業は、同社の新規事業の柱として数年前から積極的に取り組んでおり、太陽光発電関連では、各種の制御機器を組み込んだシステムとして需要の高まりとともに販売数を拡大している。

EV用充電スタンド「Elenerge」(エレナージ)はバリエーションを拡大している。充電ケーブル付きコンパクトサイズで車種を問わない充電モード、AC200Vによる倍速充電方式、3ケーブル付きなどの特徴で好評を得ており、大手家電量販店に設置されるなどシェアを伸ばしている。

また、エレナージシリーズとしてEV充電用コンセントボックスなどをラインアップ、大手自動車メーカーの屋外コンセントボックスなどに採用され、認知度を高めている。

省エネ・環境事業では、昨年夏から京阪奈工場で空調設備の制御を中心に省エネシステムの実証実験を開始、データの収集などを行い、大きな省電力効果が現れることが分かった。また、山梨工場では今夏15%の節電を行うのに格好のタイミングとなった。

同社では、今年の夏にデータ採りから1年が経過することから、今年秋口辺りから、LED照明を抱き合わせて使用電力量を引き下げるパッケージ展開や、CO₂削減に繋がるシステムとして積極的にPRを行い、来年から本格的に事業展開を行う方針である。

また、省電力を推進するには、キュービクルの小型化などがあるが、ソフト面も含めた小型キュービクル用の制御装置などの提案も同時に行っていく。

省エネ・環境事業については、来年からの本格事業化に向け、今年4月に環境マネジメント研究所を開設し、工場やビルに向けての本格的な省エネ設計事業を開始している。

一方、同社は2008年のリーマンショック以降、売上高が減少し09年度は赤字となったが、大幅なリストラやラック事業からの撤退など事業の集中と効率化、さらに外注を内製化するなどのスリム化を行った結果、10年度は営業利益段階で黒字を確保した。

今後も経費の削減を進めるとともに、既存事業の充実と新規事業を拡大していくことで、増収増益を目指していく。

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