分岐点

FA制御業界の3月期決算は、大半の企業で前年度を上回ることが確実である。その収益を支えているのは、市場が成熟段階に入っているなかで高いシェアを持っている製品が主である。当然ながら、利益が出ている今のうちに何か別の事業なりを立ち上げたいという願望に駆られる。

ある経営コンサルタントのトップから、PPMを勉強しなさいと言われた。PPMそれ自体が分からない。聞いてみると、プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントの略称であるそうだ。市場成長率は低いがシェアは高い「金のなる木」、市場成長率は高くシェアも高い「花形事業」、市場成長性は高いがシェアが低い「問題児」、市場成長率、シェア共に低い「負け犬」に製品を分類する。

収益を他の事業へ配当できる金のなる木を持つ間に、「花形事業」のシェアを高め、成熟市場入りで「金のなる木」に育てる。また、「問題児」のシェア拡大を図り「花形事業」から「金のなる木」へと順次導く戦略が重要だそうだ。要は市場の大小、市場の盛衰に係らず、高いシェアを獲得しなさいということである。

理屈では分かるのだが、実際は参入が相次ぎ実現が難しい。しかも「問題児」を作り出し、進出しなければならない。他社に先んじて台頭期ながら高い市場成長性が見込める分野を発掘するには業種を越えた情報交換が可能なネットワークに負う部分が大きい。身近なところでは、いろいろな顧客と接点のある商社の営業社員と親密になるのが最善だと思う。モノを売ってもらうだけでなく、情報源としても商社と取引する価値がある。

ANSYS

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