分岐点

2010年10月13日

朝の通勤電車、昼のデパート、夜の居酒屋で外国人を良く見かけるが、国際色豊かになった程度の受け止め方をしていた。取材でも「グローバル化」という言葉を頻繁に使っているが、あくまで感覚でその匂いを嗅ぎ取っていただけで、体感までは至っていなかった。が、それは感性が鈍いためだと気付いた。▼制御機器業界を見渡すと、先行の欧米企業に加え近年は、数は少ないが台湾、韓国、さらに中国企業が日本市場の開拓に乗り出している。5、6年前はアジア製の無印製品を見かけたが、現在は自社ブランドでの進出である。海外製品の市場占有率はまだ小さく、特定の顧客向けが主であるが地殻変動は起こっている。▼日本メーカーも韓国、中国、フィリピン、タイ、マレーシア、バングラデシュなどアジア各国の企業に委託生産し日本市場で販売している。ある専門メーカーの経営者は最近、試験的に中国ローカル企業からOEM供給を受け日本市場で販売を始めたが、品質・性能面で問題なくユーザーも納得しているので本格的に取り組むそうだ。▼産地表記すれば、もはや日本市場もグローバルである。ユーザーが求める仕様に合えば、製品の「国籍」は評価基準から外されることを覚悟するときが来たようだ。ただ、政経一体の傾向が強まる中で、一国一企業にゆだねるリスクは大きい。国内生産が重要なのは言うまでもない。