パトライト 顧客満足事業体制を強化 営業・開発一体で拡販推進

パトライト(大阪市中央区松屋町8―8、TEL06―6763―8001、澤村文雄社長)は、営業と開発が一体となったプロジェクトチームによる拡販体制を推進しており、中期経営計画のテーマである「情報表示トータルソリューションプロバイダー」を目標に、顧客満足の事業体制を強化する。

同社は、回転灯、表示灯のトップメーカーで、これらの分野では約70%の市場シェアを有している。

現在は車両用回転灯などの車両機器・用品分野のほかに、緊急地震速報表示端末などネットワーク対応製品分野、FA業界を中心に展開している表示灯・回転灯・LED照明分野、店舗や公共施設の音声ガイドなどの音・音声合成分野、さらにLED表示ボード・モニタディスプレイなどのサインボード・文字表示製品分野などの事業展開を行っている。

従来は、個々の営業担当者が自分の担当する製品を中心に営業活動を行っていたが、新しく策定された同社の中期経営計画テーマ「情報表示トータルソリューションプロバイダー」の趣旨に従い、これまでの製品単体売りから、各種情報システムを提供するという事業方針に転換を図っている。

特に新しく開発した製品・システムについては、社員全員が製品の知識を持ち、会社全体で拡販を行うという形態に移行している。

08年からは、開発部隊と営業部隊がプロジェクトチームを結成し、新製品を中心に拡販に取り組んでおり、営業部隊が顧客の意見を聞き、その意見を即、開発部隊に反映させるなどの展開を行っている。

営業についても、開発者が営業部隊に同行するケースが多く、社員全員が参加する形になっている。現在、こうしたプロジェクトチームが数チームあり、それぞれの部隊が積極的に機能している。同プロジェクトの一例は次の通りである。

今年発売した80℃の高温高圧洗浄に耐える防水性能を持つ防水型スリムタイプLED照明ワークライトは、業界で初めてというIP69Kに準拠しており、高温高圧洗浄が求められる食肉・食品加工業など、過酷な環境下でも省エネ・ECO・長寿命・低発熱の特徴を活かすLED照明であり、今後はFA分野以外への拡販も行うという。

また、太陽光発電を分かりやすく表示する太陽光発電量表示ボードは、パワーコンディショナに直結できる表示ボード。計測用のPCが不要なので、低コストでクリーンエネルギーの見える化が実現できる。

同ボード事業は、京セラ、三洋電気、GSユアサなどのパワーコンディショナメーカーとのコラボレーションとなっているが、同社では電気自動車の充電器の表示ボード開発についても、充電器メーカーとのコラボレーションを推進している。

同社は2年前の上場廃止という新体制に移行してから、従来の事業部を解消し、本部制を導入している。営業や開発本部では平均年齢37歳という若い社員が中心となり、1つの事業について徹底的に討議するようになり、着実にその成果が現れてきている。

さらに、同社では今後、グローバル展開も加速する方針で、海外市場を視野に入れた製品開発や、海外規格取得製品を標準化するなどの方針を具体化させている。

同社では「回転灯・表示灯の専業メーカーとして蓄積した技術を駆使し、『情報表示トータルソリューションプロバイダー』とし
て、顧客が満足する製品を提供していきたい」としている。

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