分岐点

2010年7月7日

このところ、登山靴を履いて仕事をしている。実際は違うのであるが、湿気を十分に吸い込んだ靴はかなり重くなっているので、午後にはそのような思いに駆られてしまう。不快指数は上昇しっ放しである。昔なら異常気象、現在はこれが常態といわれる。

身体が気象の変化についていけないように、多分に機械も高温多湿に嫌気が差しているのではなかろうか。医薬品、食料品、精密機器、半導体、液晶などの生産現場では温度、湿気管理に生産技術者は神経質にならざるを得ない。屋外なら尚更である。屋外用配電盤などの内蔵機器は高温や多湿に耐えられず悲鳴を上げている。

近年、「対策」という名の商いが繁盛している。FA制御・システム業界も、省エネ、熱、結露、雷、水などの対策機器が開発され、関連製品が売れている。温度、湿気対策に関する規格も制定されているが、基準値を上回る現象が出てきている今日、対策技術はより一層の進展が求められている。

FA制御・システム各社は開発を「対策技術」分野に絞り込むのも一考ではと思う。先日会ったインドの経営者は大容量変圧器の生産技術を中国企業から買う交渉をしているという。インドの気象や電力事情を満足する技術なのかは知らない。日本の優れた対策技術を説明すると関心を示した。対策技術は国内市場の活性化と海外市場開拓に有効と思う。